06年 9月17日〜12月24日

最近の子供はどうか分らないけど、今の大人の多くはガキの頃に日記を何日か書いた経験があるのでは?
斯く言う私もその一人、当然この日記も不定期です。 (2001年8月19日、記)


06年 9月17日(日)   神が僕らを創った時

 ニール・ヤングの When God Made Me を訳しました。
 「神が僕を創った時」。昨年発表された、PRAIRIE WIND の中の曲です。

 さっき、久しぶりに、ニールさんのサイトをチェックしてみました。元々のトップ・ページ から自動的に移動できますが、要するに、トップ・ページに入ると、そこは今、LIVING WITH WAR TODAY に自動リンクされてます。
 とうに還暦を過ぎて、しかし2年連続のリリース、今年発表されたアルバムのタイトルが、LIVING WITH WAR でした。

 冒頭に戻ります。ニールさんの前作の最後の曲は、When God Made Me でした。 _


06年 9月17日(日)   14歳からのフィロソフィ

 僕の息子は今日で14歳。今日が誕生日です。このあいだまで、『14歳からの哲学』という本を読んでましたが、数日前に途中で他の本に移ったようです。今は野球の本みたいだな。

 昨日、僕の田舎の両親が、息子が好きな新所原のうなぎを贈ってくれたのが届き、前祝いで食べました。新所原駅の鰻屋では去年食べていて、とても美味しかったのであります。

 昨日と今日は息子は野球部の試合。妻は手伝い兼応援に。僕は家で休んでました。

 僕はさっきまでシゴト系の勉強をしていましたが、今はひと休みしてHTML打ち込みです。シゴト系の勉強はしたいのと、しなければならないのと、両方相俟ってですが、まぁ後者の方がはっきりと強いです。前者が強いことが多い人はハッピーですが、僕はまぁ、それはたま〜のことでしょう。ま、よいか。

 僕は首痛、肩痛、腕張り、手痺れ、腿張り、脹脛張り。相変わらずです。肩や腕はピリピリします。昨日、一昨日は頭痛もあった。胃の調子もいまいちだったなぁ。じっくり休みたい、もっと休みたい。ぼちぼちと、乗り切っていくのです。

 息子は14歳。哲学は14歳から急にできるものではありませんね。今までの日々と、そして、これからの日々と、いろいろな経験が彼の哲学をつくっていきます


06年 9月18日(月)   キャッチボール

 久方ぶりにに息子とキャッチボールした。前にここに書いた後にやっていたかどうか。やってなかったら、長いなぁ、この間。やったかな。はっきり憶えてないっす。やったかもしれない、さすがに。やったよな。いや、分らん。そうだ、先月、息子が、僕のグラブがカビだらけになってるのを発見して、そいつをきれいにしてくれたんだ、僕が頼みもしなくても。田舎に帰る時まで持っていって、一所懸命きれいにしてくれてた、あれは嬉しかったね。

 今日、シゴト系の勉強レポートをポストに投函に行き、帰りに本屋に寄って立ち読みし、それから家に帰って、玄関で上がらないで直ぐさま、息子に「キャッチボールやろう」と言った。で、やった。

 キャッチボールはいい。相手がよく分かる。たしか1ヵ月ぐらい前から、息子が大きくなったなぁと思ってたけど、今日、あらためてよく分かった。

 二人でキャッチボールをやると、正面で向かい合って、一方がボールを投げ、一方が受け取る。今日あらためて、息子が大きくなってるのがよく分かった。同じ高さの地面に立って、向かい合ってボールを投げ合うからね。遠近感とともに、息子の成長がよく分かる。実感できる。
 そりゃそうだ、胸元に投げようと思えば、以前より高い。だから、はっきりと、実感できる。

 今日は昼間、足から腕から肩から、妻にもんでもらった。昨夜は少し、息子に肩をもんでもらった。身体を大切に しつつ、僕はまた、キャッチボールをするでありましょう、もちろん、何度も何度も、ずっと。
 今晩、今、息子は、ギター弾いてる。


06年 9月23日(土)   副鼻腔に風が吹く

 なんじゃこのタイトル。知らんわい。
 昨日、親しい人に会った。病院行きの用事なければ飲みに行ったんだが。・・・しかし、椎間板の主治医に行くって、つい言ってしまったが(摩訶不思議)、ほんまは副鼻腔炎。気づいたら椎間板を言ってた。耳鼻科も神経科も行ってる、って言ってる、っつーのに。
 カイシャでもそう。言う機会がある時は、何となく椎間板の方を言う。何でかね。なんか、いろいろあって説明がややこしい。結局、椎間板が説明やさしいからか。

 ま、椎間板の外科にも神経科にも行っとります。基本(?)はこっち。診察受けたりヤクだけだったり。
 椎間板さんは経年でそう珍しくはないようだが、それが頚椎、腰椎の両方となると珍しいようです。

 おかげさまで首痛、腰痛、肩張り、腕張り、腿張り、脹脛張り、手痺れ、時には足痺れ。
 しかし昨日は副鼻腔炎系で行ったのだった。近頃、よう眠れませんで、明け方目覚めると鼻にくる。ウトウトしつつ、チョー浅い睡眠に入ったり出たり、入ってもユメばかり。なぜか田舎の友人が沢山出るパターンが多いんだな。

 昨日は早め出勤、早め退勤。まぁそうでなくとも早め出勤の日はけっこうあるけどね、何となく(っつーか早く家に帰りたい)。
 耳鼻科では近頃のはアレルギー性もあると言われアレグラ、それからいつものクラリス、それと点鼻薬。これでアレグラ、クラリス、椎間板のオパルモン、メチコバール、神経さんのルボックス、レンドルミン、HTML、ってヤク漬けか。

 答は 風に吹かれて おるのだが、とりあえず身体を大切に


06年 9月24日(日)   2塁に出塁

 今日、息子はバスで遠征、練習試合。2塁に出塁! 息子によればスコアブックは(1塁手の)失策扱いとか。しかし2塁まで走ったのはグッド。ええやんか。日頃の部活の練習やダッシュ、欠かさぬ素振りの練習の成果だ。がんばってるもんね。
 いつまでも健やかに

 僕はソファで横になってた。それから、妻と少しキャッチボールをやった。昨日はソフトボールでやったが今日は軟球で。昨日やっただけで、いつもに増して腕が張るようになってた。今日は少しだけ。腕があまり回らなかった。今日はうまく投げれんかった。

 毎週夜空に(?)訴えるのですが、首痛、腰痛、肩張り、腕張り、腿張り、脹脛張り、手痺れ、時に足痺れ。
 アレグラ、クラリス、点鼻ヤク、椎間板オパルモン、メチコバール、神経さんルボックス、レンドルミン、HTML打ち。

 西から東まで私の光が照らしていくのが見える が、まぁもちろんのこと、僕の身体も大切 なのだ。


06年10月 1日(日)   14歳、一都六県一人旅。

 昨日、中2の息子は野球部新人戦2日目。金曜の初日地区ブロックでは2戦全勝で勝ち進み、おかげで普段の週末はグッタリ三昧の僕も出掛けて応援に行くことになった。歓喜。
 しかし、結果は残念ながら、接戦で延長の末に惜敗。練習試合には出てる息子も大会中はずっと控えだったが、三塁コーチ、一塁コーチなどを頑張ってやってた。

 今日は息子は久しぶりの日曜休み。一都六県を日帰りで回る一人旅に出てる。もちろん電車。隣りの駅から出発して改札から途中一度も出ないので「大都市近郊区間内特例」につき切符代180円! チョー電車好きなら知ってる(らしい)ゴールデンルート。つい先日たまたま新聞でも紹介されてたけど、息子は前から知っていて、本当は夏休み中に実行する予定だったのが、部活や親の帰省などで時間を取れず、延び延びになっていたのがついに実現、なのであった(って親が自慢げに言うのもナンだけどさ)。
 茨城、栃木、群馬、埼玉、神奈川(茅ヶ崎にだって!)、東京、千葉、一都六県すべてを回る。さっき高崎駅で駅弁(は電車のボックス席で食す)を買った息子から途中連絡が入ったが、ほんま、楽しいようだ(笑)。
 いつまでも健やかに

 今日の僕はいつものグダグダ。さっきは最近ブラジルの大河地域から届いたピンク・フロイド1994年(だからロジャーはいない)ツアーの音と光と映像のライヴを中心におさめたDVD“P・U・L・S・E”(邦題『驚異』なんだけど、笑)をかけながら妻と昼食を食す。
 このDVDでは、THE DARK SIDE OF THE MOON の全曲ライヴ演奏も楽しめる。まぁステージ上の円形スクリーンやらライト・ショーやら、確かに『驚異』のステージではあります。

 金曜は終電だった。最寄駅に辿り着く最後の電車。帰宅時間は午前1時少し前。先週は金曜が一番ひどかったけれど、まぁ疲労は抜けません。ヘルニア抱えてやってんだからさ。ずっと付き合うモンダイでありましょう。
 身体は大切に ってわけだ。

 鼻にアレグラ、クラリス、点鼻ヤク、首と腰の椎間板にオパルモン、メチコバール、神経さんにはルボックス、レンドルミン、HTML打ち? ・・・今日は多少はストレッチするかいな。ま、昼寝もしたいねぇ。

 それでも、きっと、西から東まで照らされていくのが見える のですよ、ディランさん。
 っつーわけで、身心を大切にしつつ、家族を大切にしつつ(とうぜん!)、がんばりやしょう。


06年10月 2日(月)   過負荷につき、1日休み。

 ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。(カフカ『変身』)
 今日の朝、グレゴール・ロックが仕事系な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の姿が一つの、とてつもなく大きな岩石に変わってしまっているのに気がついた。(過負荷『返信』)

 岩石、岩石・・・岩石・・・ロック・・・転がれ岩石・・・ロックンロール! 意味不明。

 カフカのザムザ遊びはここ、文学館? が楽しい。
 続きの、文学館?2 も楽しい。

 僕は過負荷だ。シゴトも沢山ある。もちろん今日も出勤予定だった。だけど、仕事系な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の姿が一つの、とてつもなく大きな岩石に変わってしまっているのに気がついた。首も腰も過負荷なんだ。
 ヘルニアに一昨年からの過負荷で今日はカフカなんだ。起きれないのはどうしようもない。起きたところで、通勤してシゴトに向かうのは正直かなーりキツイし、ムリして行ったところで、大して捗らない、かつ具合はとうぜんのようにヨクならない、というか、岩石状態よりわるくなったらもっとシゴトに向かえなくなる。それはコマル。

 そういうわけで、明日10月3日からまたビシバシ進めるためにも、今日は休むほかない。休むだけではない。痛み止めが必要だ!

 外科に行った。妻が連れてってくれた。主治医から痛み止めをもらった。痛みがひどい時は腰痛体操すら、かえってやらない方がいいのだそうだ。どうにもならん岩石だ。しかし今日中に、明日にはシゴトに行けるようにする。どうやって。寝転がって。岩石が寝転がる、ロックンロール。
 どうやって。さっき痛み止めを飲んだんだ。この後、横になってるよ。ベターにはなるのさ。

 痛み止めはナボール。やや強めなので、胃のために併せてガスター。
 ナボール、ガスター、オパルモン、メチコバール、アレグラ、クラリス、ルボックス、レンドルミン、HTML、お身体を大切に ってんだ、サイモンさん。

 ディランさんも歌ってるように、救いの光がいずれやってくるのがわかる んだよ。ほんとうか。本当だ。わかるんだから、わかる。いつか、僕は、現実世界でリリースされる。ほんとうか。 本当だ。長くかかっても、僕は大丈夫。確信する!
 っつーわけで、痛み止め飲みつつ、今日は休みつつ、身心を大切にしつつ、家族を大切にしつつ(とうぜんだ)、また明日からカイシャっつーわけだ。


06年10月 3日(火)   ナボールからハイペンへ

 昨日書いたけど、文学館? ちと面白いから見てや。他人のサイトです。
 続きの、文学館?2 も楽しい。これも昨日書いたけど。

 過負荷な僕が、昨日もらった痛み止め、ナボール。しかし、これはその後、眩暈メマイめまいを起こしたのであった。幻惑されて。レッド・ツェッペリン。

 昨夜、自分の過去日記をチェック(うーん便利だ)、以前出してもらった痛み止めハイペンを確認、今日、妻にハイペンに取り換えに行ってもらった。ところがどっこい、一回処方してもらったら換えられないんだって、それはないよな、副作用の説明も書かれてる痛み止めだぜ!? しかし、まぁ要するにハイペンをもらってきただけになったのであった。でも妻よ、ありがとう。僕は感謝する。

 そういうわけで、ハイペン、ガスター、オパルモン、メチコバール、アレグラ、クラリス、ルボックス、レンドルミン、HTML、お身体を大切に ってんだ、サイモンさん。

 ディランさんも歌ってるように、救いの光がいずれやってくるのがわかる んだよ。ほんとうか。本当だ。わかるんだから、わかる。いつか、僕は、現実世界でリリースされる。ほんとうか。 本当だ。長くかかっても、僕は大丈夫。確信してるわけ。核心は確信だ。
 今日は早く出て 8時15分から勤務開始、21時55分に退勤、帰宅時間は 23時過ぎ。それがどうした。じきに週末だ。


06年10月 5日(木)   ついで、ってこともある。

 今、この瞬間、10月5日(木)の午前1時6分。
 まぁ「瞬間」は直ぐに手から零れ落ち、次の「瞬間」がやってくる。っていうか、次の「瞬間」が前の「瞬間」を弾き出すわけ? まぁ、人生はアナログだよ。いいじゃんか。

 40分ほど前に帰宅して、バン飯を食って、ハイペン1錠、ガスター1錠、オパルモン1錠、メチコバール1錠、アレグラ1錠、クラリス1錠、ルボックス2錠を飲んだ。水がたくさん必要だ。

 それで、いまPCつけたのさ。妻がみつけてくれた前々回の日記の中の間違いを直したいから直し(「明日10月2日」→「明日10月3日」)、それでついでにコレを書いてる。

 しかして、今、明日というなら何日か。正確には「10月6日」なんだが、もちろん感覚的には「10月5日」だよな。僕はコレをアップして、その後、レンドルミンを1錠飲んで、そんで寝て、起きて、出勤して、既に今日であるところの「10月5日(木)」のカイシャ仕事をし、そして、また何時かに家に帰ってくるわけだ。お身体を大切に ってんだ、サイモンさん。

 ディランさんも歌ってるように、救いの光がいずれやってくるのがわかる んだよ。ほんとうか。本当だ。いつか、僕は、現実世界でリリースされる。長くかかっても、僕は大丈夫。核心は確信だ。
 今、僕は「加藤和彦」をかけてるよ。趣味、いいだろ?


06年10月 5日(木)   続き、ってこともある。

 そういうわけで、前回の日記は、10月5日(木)の午前1時6分に打ち始め、帰宅したのはその40分ほど前、10月5日(木)午前0時40分ぐらいか。それからバン飯を食って、ハイペン1錠、ガスター1錠、オパルモン1錠、メチコバール1錠、アレグラ1錠、クラリス1錠、ルボックス2錠を飲んて、HTMLヤク打って、レンドルミン1錠飲んで、そんで寝て・・・

 ・・・そして起きて、出勤して、既に当日であるところの「10月5日(木)」のカイシャ仕事をし、そして、退勤は同日23時40分、時刻表では24時少し前に発の最寄駅へ着くための最終電車に乗り、しかしその電車は遅れ、まぁどのみち日付更新線は電車の中で越えるわけだが、最寄駅に着いたのが「10月6日(金)」午前0時40分過ぎだったか。それで妻の迎えクルマまで歩き、乗り、帰宅したのは「10月6日(金)」午前1時ちと過ぎかな。終電の時間帯は、駅前ロータリーがタクシーやらダンナ迎え自家用車やらで混んでてね、なかなか出られなかったりする。
 まぁそれで午前1時20分ぐらいから、普通は前の日の夜に食べるのであろう、バン飯というものを食らい、そして、寝て、起きて、また同日「10月6日(金)」のカイシャ仕事に向かったのであった。

 もうさ、実はいま土曜にこれ打ってんのよ(昨晩は昨晩で大雨電車停止で大渋滞のなか二駅前まで妻に迎えにきてもらってテーヘンだったんだが帰宅したら居間に妻が図書館から借りてきたカフカ『変身』が置いてあったよ)、臨場感出すために、上のような日付でリアルタイム描写したわけね。
 お身体を大切に ってんだ、サイモンさん、救いの光がいずれやってくるのがわかる ってんだ、ディランさん。


06年10月 7日(土)   14歳、一都四県二人旅。

 本日、中2の息子の部活は休み。同じ部の友人を誘い、息子は、前回日曜の一都六県一人旅 の別バージョン「一都五県二人旅」(神奈川県割愛)を敢行することとし、僕が起きる前に出発した。

 しかし、その後、まずは昨日から今朝までの大雨で電車のダイヤが乱れに乱れ、やたらと時間がかかり、群馬県は高崎駅での駅弁をあきらめ、群馬はパスし、「一都四県二人旅」と相成った。

 息子からの連絡によれば、途中、電車が止まったり再開したり、それで腹が減り、一旦乗り換え駅で降りたソコは駅弁のある駅でなく、駅員に事情を話し、改札から出て二人で立ち食いを食って、また戻って旅を再開。
 この旅はね、最後に戻る駅(実際には出発した時の駅の隣りの駅)まで、改札を出ないのが大原則なのよ。出てしまえば、切符代がガーンと高くなるが、改札から一度も出なければ「大都市近郊区間内特例」につき切符代は隣り駅区間の180円! そういうわけで、今朝までの大雨の影響で旅程通りに移動できなかった息子等に気を使ってくれて、優しい駅員さんが「改札を一旦出て昼飯食って戻ってくる(しかし電車乗車上は改札出なかった扱いとする)」ってことを認めてくれたわけ。いやはや、ありがとうございます。あなたはえらい!

 というわけで、問題解決能力を発揮した息子等もえらい(笑)。いつまでも健やかに

 僕はね、いま、自分ちの居間でHTMLヤク打ちながら、ジェイムス・テイラーを聴いてる。妻は眼の前のソファで新聞を読んでたけど、いつも帰りが遅い僕のせいで、眠くなって今はうたた寝みたいだな。

 外はもう天気がよくなっていて、窓から木漏れ日が入る。その窓の反対側(小さな居間だけどさ)のCDコンポから、ジェイムス・テイラーの歌とギターが聞こえてくる。こういう時間はまぁ僕には至福のうちだろう。・・・ 今日の息子の帰りはちと遅いかな。晩飯は三人だ。


06年10月 8日(日)   ライト前ヒット!

 息子は今日はバスで遠征、練習試合。今日の試合場所がなかなかはっきりせず、それで午後までかどうかはっきりせず、昼飯を持参してなかった部員がいて、その少年の母親が今日は別の用事あるので、僕の妻がコンビ二弁当を買って追っかけて持っていってあげた。息子の方は、元々、妻の手弁当です。美味い、もちろん。
 それで応援して、2試合やるうちの1試合目を観て帰ってきた。試合は勝ち、息子も先発して3打数1安打。一、二塁間を越えるライト前ヒットを打ったとのこと。よかった、よかった。いつまでも健やかに

 僕は家で休んでた。今日は快晴だが、風が強い。僕は過負荷 だってんだ、お身体を大切に ってんだ、救いの光がいずれやってくるのがわかる ってんだ、だから大丈夫ってんだ、まぁそんなとこだってんだ、ちょっと昼寝でもすっか、ってんだ。


06年10月12日(木)   日ハム優勝!

 本当はこれ10月15日(日)の昼間に打ってる。でも記念に優勝当日の日付でアップしてしまう。

 息子は近鉄バファローズ消滅のあと、宮内オリックスも三木谷の楽天にもイマイチいま二、惹かれず、そのうち早いうち、日ハムの熱烈なファンとなった。家族3人で応援してる。ファンとなって2シーズン目、10月12日、日本ハム・ファイターズのパリーグ優勝が決まった。

 今年は1番レフトの森本稀哲(もりもと ひちょり)選手の実家の焼肉屋にも行ったし、日ハムの生勝利も観たし、よかったよかった。

 シーズン終盤まで西武有利なペースだったが、最後の最後で驚異的な粘り腰。ソフバを落とし、西武を落とし、シーズン1位となった。今年はシーズン1位に1勝のアドバンテージがあり、11日、12日と、その前のプレーオフ2位(西武)3位が争う1stステージを勝ち上がった西武に対してダルビッシュと八木の完投・完封で2連勝、つごう3勝で優勝決定!
 最終戦は、0対0で迎えた札幌ドーム9回表の守備ですべてがひちょりに飛び、特に一つ目と三つ目は足を活かした好プレー、全部フライ・アウト。そして裏の攻撃で四球で出たひちょりの最後の好走が光り、決勝の1得点、めでたしめでたしでありました。


06年10月15日(日)   過負荷もシャルビーでんがな

 北朝鮮が核?実験といえども、この国わが国われらが国に切迫感なし哉。斯く言う僕も、ソレはなし。近い国の、しかもどこが危険って一番はこの国だろうと思えるにもかかわらず、なぜか。そのなぜかは簡単ではありませんな。

 妻がこのあいだ、カフカ「変身」借りたんだけど、妻が読んじゃったんで、その後、僕が読んでる。って言っても、疲れきった帰りの電車で気が向いた時間帯のみ。でも短いからじきに終わる。いや、これ、やっぱ、面白いね。小市民の幸せはさていずこに。

 この1週間もきつかったわ。もうウンザリ・・・したりする。完全にウンザリはしない。投げ出すわけにはいかんし、そういう感情に占領されたりはせんで。ただね、疲れるのは疲れる、ほんま、過負荷や。

 週末金曜は見事に終電になりました。バン飯は日付更新線を越え午前1時過ぎからだったな。ま、他の曜日も疲れる疲れる、毎日朝からハイペン、ガスター、オパルモン、メチコバール各1錠とルボックス2錠飲んで、昼はオパルとメチコ、夜はまたハイペン、ガスター、オパル、メチコ各1錠、ルボックス2錠、就寝前にはレンドルミン、バン飯後のルボと間隔空けられる時は併せてルボ1錠。それから昨日は鼻の調子もまたやや不調となったが、アレグラとクラリスはもうきれてしまい、点鼻ヤクで切り抜けた…。そんで今日はHTMLヤクを打つ日曜哉。お身体を大切に
 シャルビーでんがな


06年10月21日(土)   過負荷な秋の「休日」。

 今週も多摩乱坂な1週間であった(である)。月曜は何時か忘れた、火曜は終電帰りで帰宅後のバン飯開始は午前1時を回ってから、水曜は終電の1本前でバン飯開始が午前0時半頃か、木曜もそこそこ遅かった、金曜は早くないがトンデモな遅さでは全然なかった、そして今日は土曜。
 明日の日曜は在宅シゴトせねばならぬ。いろいろ持ち帰り、ファイルもカイシャから自宅PCに送ったよ。嗚呼。

 カフカの「変身」 は読み終えました。まぁ短いしね、だけど時間ないから、疲れきった帰りの電車で気が向いた時間帯のみ読み進めてたわけ。嗚呼、しかし面白かった。しかし辛かった。
 不条理な世界を条理の世界に侵入させ、非日常を日常に隣り合わせ、小市民の不幸と幸を、そして共同の中に潜み込む疎外、そして顕わになる疎外を描き出す。超現実と現実をない交ぜにしながら、しかしウルトラ・リアルに登場人物の動きをリアルタイムに描くかのように描写する。

 こんな冒頭(有名だから出だしは前から知ってる)を以前書いたけど、僕が読んだ版では、こう始まる。
 ある朝、グレゴール・ザムザがなにか胸騒ぎのする夢からさめると、ベッドの中の自分が一匹のばかでかい毒虫に変ってしまっているのに気がついた。(山下肇 訳、1958年1月7日第1刷発行、「岩波版ほるぷ図書館文庫」1975年9月1日第1刷・1976年4月1日第2刷発行)
 そして、そのまま、この非日常は日常に戻ろうとしてあがきつつ、時に諦観し、時にすべてを忘れそうになり、そして最後に日常への帰還を遂げられないままに完全なる疎外を遂げ、「非日常」が巻き込んだ日常の「非日常」世界が「日常」に戻ろうとするところまでで物語は幕を閉じる。

 はて、僕の日常はどんなものか。夜中に帰宅して真夜中に晩飯を食い、翌朝きちんとカイシャに「出社」し、そしてまた過負荷な1日を過ごして戻ってくる、その日常は僕の「日常」なのか「非日常」なのか。まぁ間違いないのは、僕には還ってくる場所があり、そこに幸せがあり、それは必ず僕らが守り続けるものであるということです。

 普通の話にしましょう。今日は息子は中学の文化祭。クラスの演劇で3ミリーズの一員の役をする。なぜ「3ミリ」かって、それは息子を含む一団が見事な坊主頭であるかららしい。役作りのため、息子はこのあいだ安〜いグラサンを買ったよ。
 妻は中学の文化祭でのバザーの手伝いに行っている。それで、その後は一家の団欒がある。それで、明日は僕は在宅シゴトをする。しかしできる限り休息もとりたいと思う。そして、一家の団欒がある。今日は土曜、明日は日曜日だ。それでは今日もスローガンを。題目は3つにしよう。
 お身体を大切に
 僕には見える
 Life, I love you.


06年10月26日(木)   日ハム日本一!

 北海道日本ハム・ファイターズ、日本シリーズ優勝!

 目出度し目出度し。帰宅が遅くて試合は観れなかったけどなぁ。僕は元々中日ファン、ちっこい時は(当時の)普通に巨人ファンで、小学高学年か中学の頃から親父の影響で中日ファンに転身、ほんの数年前は息子とともに近鉄ファン、それが息子も僕もおそらく妻も、近鉄バファローズ消滅のあと、選手が分散して移った宮内オリックスも三木谷の楽天にもイマイチ惹かれず、そのうち早いうち、息子が日ハムの熱烈なファンとなり、一家3人で応援するようになった。

 パリーグのプレーオフで優勝し、日本シリーズの相手は中日ドラゴンズ。初戦を落としたものの、その後は4連勝。見事に札幌ドーム3連戦の全勝で優勝を決めたのであった。稀哲(ひちょり)の活躍もあったし、引退する新庄も見せ場を作ったし、ヒルマンの采配も冴えてたし良かったヨカッタ!


06年10月29日(日)   サディスティックス

 サディスティックスとは、サディスティック・ミカ・バンドが解散後、加藤和彦が抜けて、今井裕(は誰だっけ?)、後藤次利(ベース)、高中正義(ギター)、高橋幸宏(ドラムス)の4人で一時期活動したバンド。しかし僕は加藤和彦が好きだ。妻だった安井かずみの作詞で歌ってた楽曲群も好き。メモリーズ、レイジー・ガール、スモール・キャフェ、ルムバ・アメリカン、パリはもう誰も愛さない、ラジオ・キャバレー・・・。ミカは加藤和彦と離婚した後は福井ミカだから、元々は福井さん? 彼女は今はたしかロンドン在住、料理研究家とかしたりしてる。

 今年は木村カエラをボーカルに迎えて「タイムマシンにおねがい」がCMソングになって大ヒット。迎えたメンバーは加藤和彦、高中正義、小原礼、高橋幸宏の4人。木村カエラ(きむらカエラりえ、1984年10月24日生まれ、ファッションモデル・歌手)を加えて5人。加藤和彦は Wikipedia によれば 1947年3月21日生まれ。でももっとトシかと思ってたぐらいだな。
 ついこの間、息子が録画しておいてくれたTV出演時のバンドの新曲パフォーマンスも観ました。うーん、いいね。アルバムも出して、バンド名が Sadistic Mikaela Band 、だけど仮名はサディスティック・ミカ・バンドのままみたいです。それでいいんじゃない? カエラの歌もいいっすね。

 とても 過負荷 な毎日を送る僕はサディスティックでしょうか。「サディスティック・ミカ・バンド」のバンド名の由来は、レノンとヨーコのプラスティック・オノ・バンドからなんて Wikipedia にあったけど、ほんまかいな。何だかミカの包丁使いがあまりにサディステックだったって方が信じられそうなのは、何となくの気のせいですが。

 今週も僕は多摩乱坂な1週間で過負荷でしたが、でもちゃんと起きてカイシャに行ってる。
 昨日だっけ、セプテンバー11が届いた。今村昌平とかショーン・ペンとか、世界の11人の監督がそれぞれ11分9秒で映画を作り、それを一緒にしたオムニバス。アマゾンに注文しておったのです。近いうちに観たい。お身体を大切に


06年11月 4日(土)   ふーらりふらふら風来坊

 月はテキトーに遅かった。火曜、風邪気味だったので早め退勤して医者に行った。鼻の症状中心だったので耳鼻科。ヤクを処方された。水曜、前日よりわるくなったが、普通に働いてテキトーに残業した。
 木曜の朝、あらためて不調を感じた。過負荷 な朝だったが、起きて、早め出勤した。ボーっとするが文字は追える。シゴトはそれでもきちんとしてしまうのが僕のイケナイところだ。しかし、それにしてもキツイ。前回の耳鼻科は木曜は定休日、それに鼻よりも喉の痛みや咳がひどいので、早め退勤して内科に行った。前回も今回も医院の最寄駅まで妻に迎えに来てもらった。それで医院に行った。
 医院に行って、熱を計ったら、38度4分だった。してみると、8度台でシゴトしてたのであろう。ふむふむ。

 別のヤクをもらった。いろいろ種類がある。クラリス朝夕、ムコソルバン朝昼夕、アスベリン朝昼夕、エバステル夕、ロキソニン痛い時。僕は椎間板用のメチコバール、オパルモン、神経ルボックスとレンドルミンも飲んでるんだ、こういう時はいつも薬同士の相性を確認する。
 木曜夜はロキソニンも飲んだ。金曜朝も飲んだ。そこまでは全部。・・・で、ふらふらしてきた。体温は平熱に近づいたが、なぜか身体が熱い感じで、且つフラフラする。それで、金曜はルボやレンドを我慢してみた。土曜朝までに十二分にはっきりした。やはりレンド等服用しないと、眠りが浅い。というか、何度も何度も目が覚めてしまう。眠ってても夢だらけ。多摩乱坂な夜を過ごすことになる。

 それでさぁ、僕はシカタナクやむを得ずなのかどうか、オマエ身体を大事にせいよかどうか、兎に角シゴトを持ち帰ってしまってる。今日午後辺り、少しやって、明日もきっとやるだろう。嗚呼、お身体を大切に


06年11月 4日(土)   イスラエルの愚行

 イスラエルは蛮行国家 だし、愚行の国だし、要するに、「ならずもの国家」。

 レバノンからはとりあえず撤退してるが、以前から何度も何度も侵攻し、また空からも攻撃し、多くの非武装の市民を含む犠牲者が出ているガザへの暴力は今も止めてない。新聞では時折り出ているが(今朝もそうだ)、もはやメディアもこのニュースに慢性症状を示し、大したスペースを割かない。まぁガザに限らず、ヨルダン川西岸の街にも頻繁に暴力を振るってるわけだけど、テロ国家イスラエルは。

 今朝の新聞の同じ面で、1990年代前半にイスラエルの和平派として(パレスチナPLOのアラファトと共に)ノーベル平和賞を授与されたラビンを、その翌年1995年に暗殺して逮捕後「終身刑」で収監されている狂信的(新聞には「過激派」と書いてある)なユダヤ教徒、そのファナティック・シオニストな受刑者に対する「恩赦」についてのイスラエル世論調査結果に関する記事が出ていた。なんと「直ぐに恩赦」5%、「25年後には恩赦」25%で、約3割が恩赦すべし。
 これにはイスラエルの首相(現在オルメルト)でさえ、「恐ろしい結果だ」「ひどく誤った教育のせいだ」と語ってるんだと。ちなみにラビンが暗殺されたのは、11年前の今日11月4日。

 今朝の新聞の同じ面にもう一つ。ヨルダン側西岸の被占領地、ナブルス近くの難民キャンプで、イスラエルの攻撃により破壊された車の残骸を見つめる地元パレスチナ人の少年少女、その親や兄弟と思われる人々の11月3日撮影の写真が掲載されていた。こういう写真を見ただけでも想像はできますね。強烈な憎しみ、憎悪を持って大人になるであろう、多くのパレスチナ人の少年少女の日々の環境が。

 同じ11月3日の1日のイスラエルによる攻撃で、もう一方の「自治区」と呼ばれる被占領地ガザにおいて、パレスチナ人19人が殺された(AFP通信)。死者には女性や幼児、負傷者らを助けに来た救急隊員も含まれている。11月1日からの第「数え切れない」回目の攻撃により、(この3日間だけで)死者は30人を超えたそうだ。
 もはや一体、何十万、何百万のパレスチナ人がイスラエルに殺されたのか分からないが、国際社会はアフガニスタンに注目したかと思うと、その後はイラク、その後はイラン、その後は北朝鮮と目線の焦点をコロコロ変え、いつもパレスチナは置き去りだ。なぜ? 欧州は前世紀のとりわけ前半に猛威を振るったユダヤ人虐殺や差別の負い目、アメリカはユダヤ人ロビイストの力? それだけでここまで来てしまうのかどうか…。
 パレスチナについては、例えばこちら。パレスチナ子どものキャンペーン


06年11月 5日(日)   やらせで企む教育基本法改悪

 「タウンミーティング」っつーのは、小泉ゾウリ時代に始めた有権者の声を直接聴くかい?というコンセプトのその実「茶番劇」。…ではないかと思っていたが、やっぱり間違いないようだ。

 今年9月2日八戸での、政府主催の「教育改革タウンミーティング」なるもので、内閣府などが教育基本法「改正」(どう考えてもアレでは本当は改悪、まぁ彼等は「改正」と呼んでいるという事実は認めます)案に賛成を前提とした質問をするよう、参加者に文書で依頼していたんだと。
 今月1日の衆院教育基本法特別委員会において、共産党の石井郁子議員が、内閣府や青森県教育庁などが作成した文書を入手の上で指摘し、政府もあっさりとその指摘を認めた(あれだけ証拠があれば逃げようもないだろう)。話は逸れるが、僕は共産党シンパなどでは全然ないけれども(好きか嫌いかと二者択一しかなければ嫌い)、相変わらず共産党の調査能力は凄い。というか、いろんなところに共産党シンパ、って言い方がわるければ、共産党の主張する政策や活動に共感を持つ人が実は社会の各所各層にいるんだろうな。こういう政府追求の際に見せる調査能力は、他党の追随を許さないぞ!(笑)って感じ。
 だけど、こういう活動をちゃんとやってくれる政党や議員がいるのは助かる。今回分かったのは大変なことですよ。みつからなくたって、どうせそういう「茶番劇」だろうな、こういう「公聴会」みたいなものって。…と普段から感じてしまってるわけだけどさ。しかし証拠がない限り、政府は国民を騙し続けるわけよ。

 文書は、県内の教育事務所と県教育庁が、地元の中学校長宛てにファックスで送ったもの。一方は露骨にも「タウンミーティングの質問のお願い」としたもので、質問案を提示して依頼している(もちろん教育基本法「改正」すべしの議論をサポートさせるためのもの)。質問担当者はPTA会長だったらしいが、結局駐車場満杯とやらの理由で入場せず。ただ、当日の質問にはやはり酷似した内容の質問があったようで、この偽装工作はけっこう手広くやってたのかもね。

 さて、もう一方の文書も振るってる(笑)。これも露骨なんだよなぁ。「内閣府からの発言の仕方についての注意」といった内容で、質問案の趣旨を踏まえて自分の言葉で、「セリフ」(!)の棒読みは避けてほしい、だの、「お願いされて」「依頼されて」といったことは言わないで、あくまで自身の考えで喋っている、という感じで、発言を引き受けてくださったPTA会長さんにお伝えいただきたい・・・なーんて、そこまで下劣な依頼文書なんだと。

 これはもう文書を示されて内閣府自体が認めざるを得なかった事実。しっかし、なんて下品な連中なんでしょうね、この人達は。カイシャ出戻りの僕も品はないのは知っております、しかしこの国政レベルの下品さは、安倍ゾウリの「美しい国」なんて言葉をますますシラジラしく感じさせてくれるものがありますね。ああ感謝感謝。

 青森県の教委教育政策課っつーところが校長宛てに送った文書には、「当日の受付で本人を確認し、文科省依頼の発言者については、文科省の担当者が後を追っていき、座席の位置を確認します」とまで書かれてたとさ。本当にマンガな話なんだが、発覚したヤラセ依頼の依頼先の人は上記の通り結局入場してないんだが、他の質問者にもヤラセ依頼してたって推測する方が自然だよな。

 で、そもそもこれは八戸以外での「教育改革タウンミーティング」でも同類の偽装はされてるんだろうし、それどころか、「教育『改革』(?)」だけでなく、小泉ゾウリ以来の政府主催の「タウンミーティング」なるもの、すべからく怪しい、そう考えても自然なところだろう。国民の皆々様、各位の地域での次回国政選挙でも、それでも多くが自民党に入れてしまうのかねぇ。もっとも、ニュースも新聞も雑誌も、なーにんも読んでないし、考えてないし、いや「考えろ。考えるな」の二重思考を迫られているのかなボクラ少国民は。
 あっと、少国民は選挙権がないよな、えーっと臣民とか××の赤子(××は小泉でも安倍でもテンノーでも何でもいい)とかでどうでしょう。

 一点補足説明。二重思考(ダブル・シンク)とは、相矛盾する二つの信条なり考えなりを、一人の精神が同時に両方とも受け容れてしまうてこと、もしくはその能力。オーウェルの『1984年』でも読んでみてくれい。虚偽と知りながら真実であると受け容れてしまう。意識を持ちながら無意識になる。騙されていると(薄々もしくは完全に)分かっていながら、しかし同時に真実なのだ、我々は騙されていないのだと納得してしまう。日本国民の多くが、完全に騙されているか、あるいはこの二重思考の回路か、いずれか一方に陥ってるのでありましょう。
 むかし(?)ウォルフレンが『人間を幸福にしない日本というシステム』の中で書いていた日本人像あるいは日本社会像も、これに近いイメージの部分があったなぁ。このシステムはいまだ健在なりってことだろう。こいつが崩壊に向かうにはどうしたらいいんでしょうか(っととりあえず?で締め括っておくのだった)。
 いや、もう一節で締め括り(笑)。「戦争は平和である」、「屈従は自由である」、「無知は力である」、この三つ、『1984年』国家の三大スローガンを並べれば、スグサマ思い浮かぶのがブッシュのアメリカ合州国、そのアメリカに屈従・追従しているニッポンではどうでしょう。非核三原則だって、憲法九条だって、もはや二重思考ナシで受け容れられる「概念」ではなくなってるよね。って、ずっと前からだったな、それ。


06年11月 5日(日)   秋祭りの穏やかな日、ふーらり若干風来坊

 今日は我が故郷の秋祭り最終日。懐かしき僕の少年時代では、最終日は11月3日の「文化の日」(明治天チャン誕生日)と決まってた。もう伝統的に長い間そうだったのだと思うが、それは2003年まで。一昨年からは毎年11月の第1金・土・日。で、今年は 3、4、5日。

 まだ体調完全復調ならず、おそらくはヤクの副作用もあってかと自覚される「ふーらり」症状なんだが、まぁ兎に角ふーらりふらふら若干風来坊ってとこです、今日も。とりあえずこのヤクは明日の昼まで飲みます。
 以降はまたオパル・メチコ・ルボ・レンドの定番に戻るのだ。明日以降の今週は無理せんようにしたいもんだ。嗚呼、健康一番
 はて、ちと(?)持ち帰りシゴトでもやるとすっか。嗚呼、お身体を大切に


06年11月12日(日)   アメリカ・イスラエル最悪同盟

 こんなイスラエル の愚行・蛮行(イスラエルのガザ攻撃はずっと続いているが更にこの11月8日にはイスラエル軍がガザの住宅地を砲撃し少なくとも住民18人を殺した)に対し、昨日11月11日、国連安全保障理事会は、この事件を非難する決議案(非常任理事国カタールが提案)を採決したが、常任理事国アメリカの拒否権行使により否決となった。
 ちなみにイスラエル非難決議への賛成は10、棄権は4 、棄権した国はイギリス、デンマーク、スロバキア、そして日本!(アメリカは拒否ですねん)

 アメリカは、今年 7月にも、イスラエル軍のガザ侵攻中止を求める趣旨のカタール提案・決議案を拒否権行使により葬っている。イヤハヤほんま、アメリカっつー国は厚顔無恥の二重基準国家ですね、相変わらず。日本の『男は黙って追随』国家ぶりも変わりませんが。

 アメリカの国連大使ボルトンは、採決前に「決議案は事件を公正に性格付けていない。イスラエルへの偏見に満ち、政治的動機で提案された」とホザイタそうだが、この国は大量破壊兵器の証拠やらアルカイダとの関係の証拠やら全く不十分なまま(結局どちらもデタラメだったことは今やアメリカ自ら認めざるを得なくなってる)、しかし証拠無きままにソレは有りと偏見・先入観もしくは確信犯的決め付けでもって武力侵攻し(結果イラク戦争後のイラク人の死者の数は15万人との同国保健省の発表が最近あった)、一方で、少なくとも西側諸国の一般紙の片隅の記事に(全体の一部しか取り上げられていないにもかかわらず)頻繁に出ているイスラエルの蛮行の事実を『見て見ぬ』フリする。

 被害当事者を国連で代表する国連オブザーバーとしてのパレスチナのマンスール代表は安保理での否決後、失望感を表明。フランスの国連大使ドラサブリエールって人は、記者団に「たいへん残念。決議案はバランスの取れた内容だった」とアメリカを批判したんだそうだ。

 ところで、つい最近のアメリカ上院・下院の選挙で共に民主党勢力が議席の過半を占める結果となり、アメリカの国連大使ボルトンは次期(アメリカ議会による)承認が危ういんだそうだ。だけど、ことイスラエル蛮行を容認って破廉恥に関しては、共和・民主のどっちが過半勢力になろうが、アメリカはそう簡単に変わらんのかもね。この件に関しては常にアメリカのマジョリティは破廉恥なんだから。
 パレスチナで何が起きているかについては、例えばこちら。パレスチナ子どものキャンペーン


06年11月12日(日)   レイドバックな秋

 昨日、クラプトンとJ.J.ケイルの共作 THE ROAD TO ESCONDIDO がアマゾンから届いた。これ、イイわ。最近のクラプトンのムードは引き継ぎつつも、音楽はどこか昔々のクラプトン初のソロ(J.J.ケイル作のアフター・ミッドナイトが入ってたやつ)とかデレク・アンド・ドミノス時代の雰囲気も感じさせるものがある。そもそもこのアルバムの収録曲、大半はJ.J.ケイルの作だけどね。全編イイ出来です。気に入りました。
 クラプトンの来日公演は昨日の大阪からスタート。わしらもあと3週間弱で埼玉行きです。

 僕は先週も風邪・ノド痛からの復調ならず。熱は平熱になったが、ノド痛と咳がしばし続き、しかも 1週間近く禁煙してたのに水曜辺りからタバコに手を出し始めて悪化したかも。昨日からまた止めたよ。
 昨晩かなりノドの痛みがひどくなって、今日はまた医院に行ったよ、クラリス、アクディーム。これでオパル・メチコ・レンド・ルボと共にまたもやヤク漬け度高まるって感じですか。
 先週は月曜はそ〜れほど遅くはなく、水曜はけっこう遅め、火曜と木曜が終電でバン飯は自宅で深夜1時頃からね。金曜はまぁまぁ。そんでもって疲れた。毎週のことじゃがね、ソー・タイアードは。ほんでまたポール・サイモンさんの歌詞にリンクするわけだ、へとへとになって。ほんでも家族がいるのはありがたいわ、僕は。身に沁みる土日の家庭の団欒なのであった。


06年11月19日(日)   総会では可能なイスラエル非難決議

 アメリカ・イスラエル最悪同盟 は国連安保理では、常任理事国アメリカの拒否権により機能してしまうんだが、総会ではそれができない。
 国連総会はこの17日、同じイスラエルの起こした事件(というかガザ地区でのパレスチナ人虐殺行為)を非難する決議を、賛成156、反対7、棄権6 という結果で採択したんだと。やはり、アラブ諸国で唯一の安保理非常任理事国カタールが中心になって提案したもの。

 総会決議は安保理決議のような、国連加盟国に対する法的拘束力はないが、それでもこの決議は事務総長に、事実関係調査のための使節派遣と30日以内の総会への報告を求めているとのことで、これは実行される見込みらしい。まぁしかし、どこの誰が使節に入り、どのように調査するのかが問題だけどね。ガザに対しいまだ事実上、軍事支配かつ「恐怖の支配」をしているイスラエルが、法的拘束力がないという国連の使節による調査に協力するとは(非常に残念ながら)思えない。

 11日の安保理の採決 で棄権した日本、イギリス、デンマーク、スロバキアの4カ国は、この総会決議では賛成に回ったそうだ。安保理決議案ではイスラエルの軍事行動を「非難する」となっていた部分が「深く憂慮する」という、やや弱めの言葉になっていたようだが、こんなことが4カ国、とりわけ日本が今回賛成に回り、前回の安保理決議では棄権した、ということの理由ではないだろう。
 要するに、アメリカが拒否権行使して葬るような(安保理)決議案に対して「賛成」票を入れるような勇気、というものが日本にはないってだけ。

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06年11月19日(日)   愛国心、郷土愛、教育基本法

 タウンミーティングのやらせ は、やらせ質問画策だけでなく、礼金やら、満員なんかになってないのに参加者を断わっていたりという排除画策やら、様々な企みがバレバレになってきてるんだが、しかしどっこい、教育基本法「改定」与党案(法手続き的には「改正」と呼ぶんで正式には「改正案」ってことになっちまってる)は、バカ自民とバカ公明に支配された衆院を通過してしまった。何てこった。ったく、こんなバカ政党を与党にしちまってるわけです、我らが国の「民主制度」の手続きは。嗚呼。

 さて、その少し前、今から5日前に、高校教諭をしている1年後輩に業務上のメール連絡をした。彼の勤める公立学校の共有PCの共有アカウント宛てだ。たまたま僕のカイシャと彼の高校との間での業務連絡が発生しているのだが、そのメールの最後の方に全くの私信を書いた。
 曰く・・・

 【以下、H井への私信です】
N男から送ってもらった(正確にはN男がWeb上に公開しているもの)今年の祭りの写真を見て、あらためて××(我らが故郷)の祭りはいいなぁ・・・と感慨新たに思った次第。
 まぁ××で生まれ育ったものだけが痛烈に感じる「郷土」への想いかもしれません。
 ↑
 こういうのを愛郷心≒愛国心という。
 最近、ハンガリー出身の数学者兼大道芸人のピーター・フランクルが新聞の取材で、以下と似たようなことを言っていたけど、
 我々が自分の父親や母親を愛するのは、世界で一番ハンサムな父親だから、だとか、世界で一番シゴトができる父親だからとか、はたまた世界で一番美人の母親だからとか、世界で一番ピアノが上手い母親だから、とか、そんな理由ではありません。
 我々が自分の親を愛するのは、それは「自分の親」だから(自分を誕生させ、もしくは育んだ親だから)です。

 (そういうわけで、某国のガバメントや教育関係のエライ方々が主唱している「愛国心」や「愛郷心」は、ぜーんぜん、本物のモノではなく、単なる自国優越・プライド保持主義みたいなものに過ぎません。あれは全くのニセモノと僕は断言していいと思う)
 (・・・そういうわけで、親愛なる、たった1年度だけ後輩のH井よ、教諭の一人として色々頑張ってください)

 H井よ、勤務先の高校で、オマエの先輩は「プロ市民」か、なんて言う同僚がいたりしてな。まさかそんな排他的な用語が学校内を徘徊しているとは思いたくないが、まぁ万一そんな話でもあったら適当にあしらってくれたまえ(笑)。

 ・・・時々覗く、コラムニスト小田嶋隆氏のブログ のコメント欄で、そんな排他的言辞や狭量な思考、絶句させるに十分な現実認識を慇懃な文章のなかに散りばめたコメントが出ていたので、つい僕も反応してしまった。
 11月16日(木)の『陰謀論』と題する書き込みに対し、「リベラリスト」を自称する人が(僕には思い切り)「絶句」系なコメントを、しかも何度か書いていたので、要するにただ「絶句」していればよかったのかもしれないが、あんまりだったので、ついついコメントを入れてしまった。「ロック」という名でコメントしてるのが僕です。

 「最近のコメント」の僕(「ロック」)の直後に同ブログ主宰者の小田嶋氏自身のコメントが入って、最後に「……おっと、ここまで書いたところでblogを更新してみたら、ロックさんが、長いコメントを書いていますね。重複しているので、私も黙ります。」とあるから、どうも少なくともこの件では、僕は小田島氏と似たようなセンスなのかもしれない。
 もっともそこの「リベラリスト」氏のコメントを含む前後のやり取りの件なので、当原始的「日記」の読者にはそっちを読まないとよく分りません。おまけに僕はいまだ頑なにジュラ紀の「日記」でしてブログではないんで、トラックバックもしないのであった。も一つついでに言うと、コメント欄に入れる投稿者のメアド、アカウントを昔のアカウントと間違えた(笑)。後で気づいたんだが、しかしどうもコミュニケーション断絶型の自称「リベラリスト」氏と万一でもメール交換の可能性など考えたらゾッとするんで、そりゃ(メアド誤植は)それで構わんなと思った次第。

 興味の出た方は同氏のブログへ。でも「ロック」のコメントは長文だし、やり取りを追うのは面倒かもしれません(笑)。読み出せば大体の流れは分かります。もう僕はコメント入れないつもりでいるけど。もう十分なはずだから。
 ・・・とはいえ、世の中は流れ流れて流されて、困ったもんなのであった。


06年11月19日(日)   レイドバックな秋深まる

 クラプトンは11日(土)大阪公演から、今回の来日ツアーを開始。もう大阪4日、名古屋2日を終え、明日から東京、札幌、東京、埼玉、東京と続く。僕ら3人は埼玉へ。

 何てったって、デレク&ドミノス時代の曲が多くなるのを期待。今回は連れのドイル、デレクの2人のギタリストも素晴らしいらしい。スティーヴ・ジョーダン、ウィリー・ウィークスのリズム隊も大変グー。クリスとティムのキーボード、これは以前通りヨイに違いなかろう。コーラス隊のお姉さんはいかがなもんでしょうか。
 ・・・ところで、今回はツアー・グッズをウェブでも売ってるんで、注文しちまいました。Tシャツと、ついでプログラム。Tシャツはデレク&ドミノス時代のクラプトンがギター弾いてる写真プリントのがあったもんでね、これは思わず欲しくなった。

 話は変わりますが、知人が吹き替え翻訳した「ふわっとアルバート」ってタイトルの映画DVDを買いました。キッズ&ファミリー向け。吹き替え版翻訳ってほんと難しいと思うのです。僕なんか翻訳もモチ駄目だけど、それを吹き替え用にするには、日本語のセリフ仕様にしなくちゃいけなくて、俳優が口を動かしてる時間にも上手く合わせなくちゃいけない。・・・あ、でも面白そうな感じもしますね。って、絶対たいへんな仕事だけど。僕はこの知人の頑張りと仕事振りを心から尊敬しているのであります。

 先週は二度、最寄駅着可能な終電に乗れず、二駅手前が終着の終電に乗りました。1時過ぎに駅に着いて、深夜クルマで迎えに来てくれた妻の運転で帰路に着き、それで2時近くになってから「晩」メシを食す。それで、翌日もきちんと朝から「出社」する。身体にいいわけないぞなもし。
 嗚呼、お身体を大切に。ほんでもってレイドバックな秋が深まる中、ゲージツな秋も楽しみたいものだと思うのであった。・・・たった今、我が家のテレビでは、ジェイムス・テイラーのライブが放映されております。


06年11月26日(日)   デレクな秋深まる

 一昨日、金曜、レイドバックな秋ますます深まるなか、朝から夜中まで昼休みも惜しみつつシゴトする僕の昼休み時間帯の僕の携帯に、妻からメールが届いたのだった。本文、「届いたよ」とともに、写真が添付。

 今回は早めにツアー・グッズをウェブ注文してあった、デレク&ドミノス時代のクラプトンの勇姿がプリントされたTシャツと、プログラム。これで一段と我らが気運高まるのであった。

 今回はこの十数年のECと違い、けっこう日替わり曲が多い。ドミノス時代の Anyday が続いたかと思うと落ち、落ちたかと思うと復活したり。他にもそんな変動・流動・落下・加勢さまざまに移り変わるセット・リスト。
 まぁそーんなに目まぐるしいってわけではないんだが、ここんとこのECとしてはやはり異例と言っていい程度ではあるだろう。こうなったら、欧州ツアーや北米ツアーでは何回か演ったという Why does love got to be so sad ? や、その他、 I am yours なども演ってもらいたい。当然、 Anyday も演り、 Tell the truth も演り続け、 Layla があり、ドミノス時代の曲はどかどか演ってもらいたい。頼むで!


06年11月26日(日)   疲れっちまうぜ、教基

 金曜は終電乗れず、二駅手前までで、午前0時半過ぎに迎えの妻のクルマに乗車、帰路へ。それから「晩」メシだ。
 水曜は終電。やはり午前1時過ぎからの「晩」メシ。火曜と月曜は忘れたわい。

 ・・・木曜は、息子の野球部に急遽入った大会の応援・観戦。3チームのブロック戦で2連勝して勝ち上がり決定。息子は控えだったが、チームの快勝は幸い。この日は寒くて、ずっと立ち見の僕はまたちと喉を痛めた。
 前日は終電で日付が木曜に入って1時間過ぎてからの深夜「晩」メシ、当然朝はきつかったが、早朝集合の息子に朝作った弁当を持たせた妻はもっときつい。応援の後は妻と共に帰宅。シゴト疲労困憊の上ヘルニアな僕は、往復の運転を妻に任せたのであった。・・・昨日土曜の勝ち上がり戦は2戦2分け、残り2チーム同士が勝敗決まり、その勝ちチームが更に勝ち上がりとなったのであった。

 今日は、DVD版を購入した「セプテンバー11」のフランスとエジプトを観た。フランスは「男と女」のクロード・ルルーシュ。エジプトは、カンヌで再三グランプリ(パルム・ドール)にノミネートされたことがあるユーセフ・シャヒーン。

 やはり、それぞれいろんな描き方をしていて興味深い。最初に観たイランのサミラ・マフマルバフ(この人も度々カンヌに登場する)はアフガンから描き、クロード・ルルーシュは、フランス人聾唖女性カメラマンとNYで聾唖者ガイドの仕事をする男性(アメリカ人?)の恋人同士の 911前後を描く短編。ユーセフ・シャヒーンはかなりストレートだった。1983年のパレスチナ人によるベイルートでの自爆テロの被害者のアメリカ人が現代に現れ、その彼と共に、自爆テロに向かう朝のそのパレスチナ人の家を覗く。アメリカ・ワシントンのアーリントン国立墓地にアメリカ人の墓を訪ねると、そこにはベイルートでの自爆犯が現れる…。

 さて、話は飛びますが、沖縄知事選でアホ自民・公明党が勝ち、野党が推した候補が負けた。しかし、「郵政造反組」の復党がどーしたコーシタという話は出戻りサラリーマンの僕にはノーコメントであるが(いやもちろん違う話であるのは流石に分かってはいますがね)、とにかく与党は元気な感じである。こんなんで教育基本法をほんまに変えられたらタマラナイ。変える必要ないもん。この点、民主党もバカで、いちいち対案なんて出してるが、基本法は理念的なことを謳っているのであってそれは今も今後も十分生きる話、今の「教育問題、問題、どんな問題!」への対応は別次元ですべきことが山ほどあるに違いない。
 そもそも現行基本法の理念は本当に活かされてきたのかって言えばそれナイじゃん。自民はもちろん、民主の対案も要らない。どっちにしても条文増やせばいいってもんじゃないわけ。そもそも日本語としても駄文。嗚呼、今の日本でどこの政党推せばいいかっていうとそういうのは無理なんだな。筋だけだったりしたら、けっこう共産党だったりする。ぜんぜん好きではないけれど。まぁ民主の若手の軍事オタクなんかよりか、ずっとマシ・マトモだわ。

 教育基本法はこれで十分 、基本法にバカ与党案(賢愚比較の一例)のように細かい駄文の拘束を含み込ませることは愚かしい試みだし、とにかくこんなんで現実に起こっていることに対処できるのではなく、またそれが基本法に求められるものでもなく、そもそもこれは憲法改定と並んで自民党結党以来の「悲願」だから彼らはいま数の力でやり抜こうとしているわけです、だから目的はもっと別のところにある。
 民主党もお粗末クンで、ナンでもカンでも対案出せば 政権与党の意欲ありって見せられるよなぁボクたち…って感じなのかもしれないけど、困ったもんです、ほんと、どーしましょーか。…ってか、いちおうこれらのリンクはとりあえず同じサイトから引っ張ったのばかり。僕はここの会員ではありません。他のしてるし。もっともココはかなり緩やかなネットワーク的活動のサイトのもよう。
 そう言えば、先日も 愛国心や郷土愛に絡めて 教育基本法のことに触れました。今さらながらでもありませんが、危機感増大中。・・・あっ、そうだ、昨日の朝日の be には、こういう特集記事 も出てました。けっこうマトモな記事でしたね。

 えっと、明日は月曜、また、お身体を大切に 的ウィークデーが始まるのであった。おっと明日の朝はまずは職場の健診から。身長、伸びてないかな。
 河内のおっさん(…けっこう時間かかる時あるけど、オモロイで)、なっつかしいやんけ。今日は特にシリメツレツやんけ。レンドもルボも適量摂取してるだけやで。


06年12月 3日(日)   生クラプトン、ややデレク風味

 昨日、家族3人で、3年ぶりの生クラプトン。さいたまスーパーアリーナ。満員。まぁ昨日のは超満員っていっていいかな。
 席はけっこう良かったが、もうちょっとでアリーナ。ステージに向かって垂直の線で、身体を斜めに向けなきゃいかんのがちと辛かったが、内容は十分満足。(右の写真はライブ終了後に会場外で撮った看板)

 今回、この十数年のクラプトンにしては珍しく、日によって1、2曲変わることが多く、曲が落ちたり入ったり、また演奏順も変わったり。でも昨日は、木曜の武道館と同じらしい。Key To The Highway も、木曜・武道館からのエレクトリック版。
 セットリストは以下の通り。

Electric
 Tell The Truth
 Key To The Highway
 Got To Get Better In A Little While
 Old Love
 Motherless Children

Accoustic (EC)
 Rambling On My Mind (Solo)
 Outside Woman Blues
 Nobody Knows You When You're Down And Out
 Running On Faith

Electric
 After Midnight
 Little Queen Of Spades
 Anyday
 Wonderful Tonight
 Layla
 Cocaine

Encore
 Crossroads


 デレク&ザ・ドミノスの Tell The Truth でスタート。 なんつったって、LAYLA and other assorted love songs の、あの曲。ドミノスだぜ。
 続く Electric の Key To The Highway も、正直、ドミノスの同じアルバムからの雰囲気を期待したが、それよりアップテンポでリズムを変えたもの(後でネットで、1970年12月1日タンパでデュエインが参加したライブ音源のアレンジと同じって説を見た。12月10日・記)。
 Got To Get Better はドミノスのライブ盤で聴いてたもの。懐かしい。パワフルでグッド。 Old Love は JOURNEYMAN から。UNPLUGGED でもやってましたが、ここは Electric で。
 461 からの Motherless Children は、EC、ドイル、デレクのスライド3人揃い踏み。カッコよかった。

 Accoustic のECソロの Rambling On My Mind は、真に「上出来」。素晴らしかった。続く3曲も座ったまま、且つそこから再びバンド・メンバーが加わってのもの。 Outside Woman Blues はクリーム時代もカバーしてた曲だったような。 Nobody Knows 〜 は、UNPLUGGED の時とほぼ同じアレンジ。聴きなれていたものではあったものの演奏が同様に素晴らしく、グッド。 Running On Faith も UNPLUGGED の時のパターン。コーラスのお姉さん2人もグッド。

 JJケイルの After Midnight はパワフル、以前の来日公演でもやってたかどうか、しかしやってたとしても、どう考えても今日の方がパワフルでは? Little Queen Of Spades はロバジョンです。
 Anyday 、嗚呼、懐かしい。しかし生聴きは初めて、いや、中3時代の来日2回目観た時にもやってたのかな。流石に記憶ない(当時の公演の1曲目のレイラだけはよく記憶してる)。 Anyday 、いいなぁ。やっぱ、あのドミノスのアルバム 、絶対、わけぇのも聴くべきだよ。傑作、名曲、佳曲、名演のオンパレードだもん。

 Wonderful Tonight は、もう演らなくてもいいんだけどな(笑)。どっちでもいいんだけど、ウドーのリクエストか? これ演るなら、余計、代わりに Why Does Love Got 〜とか、 I Am Yours とか、そうでなくとも、 Little Wing とか演ってくれた方がずっとよかった。余談ですが、昨日のライブでは、ステージ近くの客が、“ Little Wing, please ! ”と声かけて、ECが“ Let's play...”とレスポンスするのが聞こえた。ほんとかって思ったけど、演らなかった。後でネットをチェックしてみたら、どうもその前後にECが“ Next week ”と言ってたという説。ならば残りの武道館で演奏するんじゃろか。

 Layla はスライドの天才デレク・トラックスがついてきたので、正直、デュエインの伝説のスライドが入ったオリジナル・スタジオ録音のレイラ再現を期待してしまっていたけど、はっきり言って、それは期待すべきでなかった。
 デュエイン・オールマンの名演の再現はいくらなんでも無理。デレクのスライドは音が大き過ぎたし、そういう意味ではECのギターも大き過ぎたけど、あそこはスライド含むギターなどの音がバックで美しく奏でられつつ、やはりメインはピアノ演奏のはず。

 Layla の最後のピアノのフレーズの「タタタ、タン、タン、タタン」の後の「タン」を弾かずに、いきなり入ったJJケイルの Cocaine 、この曲はこれまでも来日公演で何回か聴いてるけど、昨日のが一番かな。
 淡々と入ったアンコールは、 Crossroads 、クリーム時代の鬼気迫る演奏の音源が残っていてそれを何度も聴いてきた人間からすれば、無理にやらなくてもいいような気がしたりもする曲。それなりにはいいんだけど、代わりに Why Does Love Got 〜演るとか、 I Am Yours で静かに締め括るとか、そういうのもいいよなぁ。まぁファンのワガママは言えば尽きませんな(笑)。


 デレクはやっぱ上手い。ドイルも上手い。上手いのがよーくわかった。この2人がいて、ECのリードはそのぶん少なくなり、それはもう少し聴きたかった気はしたけど(でもやっぱデレクとドイルを聴くためならヨイ)、2人のはそれぞれもう少し聴けてもよかったぐらいだな。ま、これもファンのワガママ。

 スティーブ・ジョーダンとウィリー・ウィークスのリズム隊は強烈。期待通りのパワー。ガットとは全く違う種類のドラムです。好みは分かれるのかな? 僕はガットももちろん好き。ジョーダンはとにかく強くて、走ってる感じ。
 ティム・カーマンのキーボードは以前も聴いてるけど、ソーソーです。ティムさん、人よさそうだね(笑)。クリスのピアノはけっこう聴けて良かったな。やっぱ年季が入ってて上手いもん。
 期待とか特にしてなかったのに、なかなかよくて嬉しかったのがコーラス。Michelle John と Sharron White の両ブラック・イズ・ビューティフルなバック・コーラス。特に After Midnight の時のパワフルなバッキングが良かったし、Running On Faith の時は、いい雰囲気出して美しい楽曲を盛り上げた。

 さて今回、3年ぶりのクラプトン。この十数年のクラプトンにしては、とにかくツアー中もわりとセットリストなどに変化ある。何やるか、曲順は、プラグドかアンプラグドか。全体からしたら若干の変化だが、くどいようだがクラプトンにしてはわりと珍しいし(ツアー中の一部時期の曲交換程度ならあるけどさ)、変化するアティチュードを維持してるようだし、僕はこれ、いいと思う。選曲の仕方や、デレクやドイルと組んだこと自体、そのうえリズム隊も変えたりしたこと自体、還暦を過ぎたクラプトンの、飽くなき追求心やチャレンジング・スピリットを感じる。
 要するに、十二分に満足できるライブでした。それに、ともかく、ドミノス時代の曲が数曲入るツアーってのは嬉しかったなぁ。もっと多く演ってほしいくらいだけど。ま、それはそれでワガママか。とにかく良かったですよ。

 …っつーわけで、帰路は上野に寄って、3人で夕食、団欒を楽しんでから、あらためて帰途に着いたのであった。


06年12月 3日(日)   疲労困憊にウィンたぁ

 先々週もひどかったが、先週もひどい。

 終電乗り遅れ2駅手前が終着の終電が1回、終電2回、終電近くが1回、もう1日もまぁまぁの遅さ。

 「晩」メシを午前1時過ぎとか、はては2時頃とかに食べるわけよ。それで翌朝、ちゃんと9時前に「出社」してるわけ。××がまったく××なもんでさ。

 もう12月だなぁ。冬だなぁ。ウィンたぁじゃんか、それがどうした。オパル・メチコ・レンド・ルボとHTMLと共に冬を越そうではないか。僕には家族の団欒だってあるぞ。週末とかにね。
 では お体を大切に


06年12月10日(日)   ドミノス

 先週土曜のECライブ、けっこうドミノスの曲が多くて嬉しかったんだけど、な、なんと水金、そして最終日の土の3日間、武道館で Little Wing 演ったんだと。そのうえ金と土は、 Why Does Love Got To Be So Sad ? まで。嗚呼、なんとなんと。

 最終日は1曲目から5曲目まで、 Tell The Truth 、 Key To The Highway 、 Got To Get Better In A Little While 、Little Wing 、 Why Does Love Got To Be So Sad ? のドミノス怒涛の5連発だったんだと。Got To Get 以外は、LAYLA and other assorted love songs の収録曲。もっとも Key To The Highway は、先週のさいたま通りなら、あのスタジオ録音とはかなり違ったアレンジだと思うけど(後でネットで、1970年12月1日タンパでデュエインが参加したライブ音源のアレンジと同じって説を見た。12月10日・記)。

 Got To Get 〜はドミノスのライブ盤に入ってた曲。また、他にも、Anyday も演ったというし、 Nobody Knows You When You're Down And Out も、アンプラグド・バージョンとはいえ、あの ドミノスの名盤 でも演ってた曲。定番の Layla も加えれば、半分がドミノス繋がり。基本的に演ることが多い Layla と、近年ではアンプラの印象の方が強くなってしまった Nobody Knows You 〜 、明らかにアレンジがドミノスを思い出させるわけではなかった「高速道路への鍵」など除いても、Tell 、 Got To Get 、 Little Wing 、 Why Does Love Got 、 Anyday を欠かさず演ってくれた最終日は感動モノだったはず。嗚呼、行きたかった観たかった聴きたかった。

 ・・・行ったら絶対、泣いてたな。Little Wing で泣いてる。万一それで泣かなくても、 Little Wing に続けて Why Does Love Got を演ったっていうんだから、その時に泣かないはずがない。確実に涙ちょちょ切れてるよ。嗚呼、聴きたかった。あの時代と比べて、ある意味、歌が上手くなり過ぎてるクラプトン、歳だって違うし、年輪があれば当時のドミノス(デレク)だったクラプトンの歌とギターの再現を期待するのは酷だし、そのまんまを期待したりはしないけれど、しかし・・・うーむ、生聞きしたら、絶対、泣いてた。それは確か。


06年12月10日(日)   お身体を大切に

 先日、SIGHT の VOL.30(2007 冬号)を買った。高橋源一郎の連載、『世界の中心でなんか、叫ぶ』がまたもや良かった。
 前回は靖国の「英霊」が『叫ぶ』人、今回はイジメについて高橋本人の肉声として『叫ぶ』。
 未来に希望を持てば…と言われたって持てなきゃどうする、逃げていいんだよと言われたって逃げれなきゃ(逃げ場がなきゃ)どうする、だけどな、一人で命を落としたりするな、絶対に奴等を許しておくな、俺なら許さないぞ、俺が親なら許さないぞ、大人になったってイジメはある、国の間にだってある、最後にはパレスチナの5文字を書いてまで、それを、高橋源一郎一流の物言いで語る、『叫ぶ』。
 よかった。これは読まなきゃ伝わらない。皆さーん、ぜひ読んでくれ。

 先週もきつかった。嗚呼きつかった。

 途中で蛇の足。今日、県議会選挙。妻と共に投票へ。息子は隣り街にサイクリング。ミスチルの新曲のピアノ譜面買ってきた。
 投票の方は、残念ながら候補が自民と非自民・無所属だがどう「読んで」も自民系、その2人だけ、シカタナク白票。うーむ…。

 昨日は硫黄島を扱った番組を泣きながら観た。家族3人で観た。妻も泣いていた。息子の胸にも大きなものが残っただろう。
 さて、俺なんか、オパル・メチコ・ルボ・レンド、金土はけっこう床に長く横になってたのによく眠れなかった、だけどそのくらい何だ、俺にはオパル・メチコ・ルボ・レンド、そのうえ HTML だってあるし(笑)、それより何より、何より一番、共に生きる家族がいる。
 お身体を大切に 生きていくのでありますよ!


06年12月17日(日)   教育基本法かいあく とおまけ防衛

 金曜に自民党の教育基本法改正案(法手続き上は「改正」っつーんですな)が参院も通過してしまった。

 これは本当に不要、いや実際のところ、文字通り改悪だった。民主はじめ野党もダメだからほぼ見えてたハナシ。こういう国会の議員構成は国民の民度の反映だからこんなものなんでしょう。この件に関しては社民もそこそこやってたけど、堅さや筋で頼りになるのはもはや共産ぐらいかな。寂しい限りの国会と民度、なり。代議制ではあるんだから、民度は民度です。

 この改正案が全く不要だったし、通っちまったら改悪なのは、理由としてとてもシンプルです。

1.こんなの世論も望んでない(実は大半は関心ない)。

 改憲はともかく(自民が公明や民主巻き込んで騒ぎ続けてるから差別語使うとドミン民度の世論もわりと興味持ってる)、教育基本法は各社の世論調査の結果みても、実はぜーんぜん改正を望んでない。反対とか、もっと慎重に議論して検討してからにすべしとか、とにかく改正賛成は思い切り少ない。専門家筋に話を移すと、なんでも弁護士の圧倒的大多数(要するに 100%近いってこと)が反対、それと、些か驚いたが、日頃は、大半が国旗国歌等で文科省や教育委員会のドッグと化してるように見える全国の校長先生方も、アンケ調査すると教育基本法改正に反対の方が多かったんだと。
 いずれにしても世論は望んでないし、まぁ悪く言えば元々我らが祖国日本の国民は、大抵が教育基本法に関心なんか持ってなかったくらいなんだ。まぁ戦後の教育基本法が、戦後の日本国憲法を大前提にして作られてるもんだから(前文「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。」)、後者を憎悪する自民党さんとしては改憲とともに結党以来の悲願だったわけ。改憲は手続き的に議員の 2/3 とか国民投票で過半だとかハードルが高いもんだから、自民はまずはこっちのよりラクな方を急いだわけ。公明クンに協力してもらって。

2.メディアが騒ぐ昨今の「教育問題」の何の解決にもならない。

 本来は自民の痛手になるはずの「教育基本法」だの「教育問題」だのがテーマのものを含むタウン・ミーティングの八百長(メディアでは「やらせ」と呼ばれてる)、アレ、なんと小中高だか中高だか、とにかく当の子供らを使って八百長質問までさせた例も暴露されてきたもんねぇ・・・そんなこと平気でやっちゃう八百長野郎に何で「教育問題」や「教育基本法」「改正」を語る資格があるのかね・・・。
 ・・・えっと、話を戻すと、ここんとこ、まるで待ってましたとばかりに「いじめ」問題や悲しい「いじめ」自殺問題や、そのうえ「未履修」問題などがテレビや新聞を賑わせていたが、ほんの少しの時間だけでも落ち着いてちょこっと考えれば分かるように、自民が変えようとした(そして変えることにしてしまった)戦後の教育基本法は、これらの問題の原因ではぜーんぜんない。
 まぁ自民のおっさん達は、鬼の首とったかのように「教育基本法がわるい」と言ってたりもしたが、バカ言え、そもそも戦後に理想高々と作られた「教育基本法」は教育行政でとっくの昔から蔑ろ(ナイガシロ)にされてきたし、おかげでロクに教育現場で実現などしてないし大事にされてもいない。そんなものが、リッパな「教育問題」の原因になどなるものか。
 一方で、今回、国会を通ってしまった「改正」「教育基本法」は、昨今あるいは戦後の「教育問題」というモンダイの解決になどならないし、教育の国家管理強化がやりやすくなる改変を教育の憲法である教育基本法に施したことで、反ってモンダイに悪影響するのが関の山だろう。

3.愛国心や郷土愛は教育して作るものではない。

 僕は生まれ育った故郷の町が好きだ。嫌な思い出や辛い思い出でも沢山あれば感情は逆にもなるものだが、幸い僕は生まれ故郷に愛着を持っている。特別な愛着がある。年に1回の故郷の秋祭りの写真など見たり、故郷の風景の写真など見ると、何とも言葉では表わし難い愛おしさのようなものが湧き上がる。そして、こういう感情は、以前も書いたが、要するに、特定の場所と環境の中で生まれ育ったものだけが痛烈に感じる、その場所や環境、「郷土」への想いなのだ。
 こういうのを愛郷心≒愛国心という。

 先月辺りだったか、ハンガリー出身の数学者兼大道芸人のピーター・フランクルが朝日の取材に対して、似たようなことを言っていたが、我々が自分の父親や母親を愛するのは、世界で一番ハンサムな父親だから、だとか、世界で一番シゴトができる父親だからとか、はたまた世界で一番美人の母親だからとか、世界で一番ピアノが上手い母親だから、とか、そんな理由ではない。我々が自分の親を愛するのは、それは「自分の親」だから(自分を誕生させ、もしくは育んだ親だから)、そしてその親が自分を大切なものとして育ててくれたからだ。

 「愛国心」における「国」や、「愛郷心」「郷土愛」における「郷土」は、「父親」「母親」に置き換えて「愛」や「愛情」を考えることができるもの。その「愛」や「愛情」は、対象が優秀だから芽生えるものではないし、また、その対象に関する「知識」などというものによって生まれるものでもない。強いて言えば、その対象によって「育まれた」という経験が、「親に対する愛情」や「愛郷心」「郷土愛」、「愛国心」といった、特殊な感情を「育てる」のだ。

 そういうわけで、自民(やおそらく民主や公明)の大抵の多くのおっさんが考え、おっさんが「改正」「教育基本法」に書き込んだ「愛国心」や「愛郷心」の概念は、ぜーんぜんホンモノのそれではないし、単なる自国優越・プライド保持主義みたいなものに過ぎない。我々は文化や伝統の教育を受けるから「愛国心」や「愛郷心」を持つのかい?
 バカ言えバカ言えバカ言え。ホンモノの「××心」は教育で養ったりできるもんじゃないせ。態度っていう輩もあるよね。態度なら強制できるかもね。事実、既にやってるように。
 昔の流行り歌にあるじゃねーか(名曲だけど)、We don't need no education, we don't need no thought control ...

4.「1984年」(オーウェル読んでくれ、あれは小説、現実は絵に描いたように作られるのではなく、実は「真綿で首を絞めるように」作られる)を国家、政府、教育行政がやりやすいように「教育基本法」「改正」を行なった。

 第十条(教育行政)「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行なわれるべきものである。」は、後段の「国民全体に対し直接に責任を負って行なわれるべきものである」が削除され、代わりに「・・・及び他の法律の定めるところにより」だの「教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下」が書き込まれ、第十六条(教育行政)「教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の協力の下、公正かつ適正に行われなければならない。」となった。
 この条文改定の狙いが分からない人はいれば、「それはそれでイイじゃん。素直に読めよ」とか言う人がいれば、実際そういう人は多そうなんだが、「それはそれで」困ったもんだと思う。

5.その他

 他にもあるけど、もう書くのやーめた。大体、条文も 11条から 18条に増えたけど、ナンたらカンたらの「態度」を養うとかと何とか、国家が「理想の人格」みたいなもんに「徳目」項目で口を差し挟んだりしてて、僕は気味がわるいよ。条文増えただけ気持ち悪いことだらけ。
 今さらながら、賢愚比較の一例。まぁ民主党の対案(そんなもの出す必要なんか無かったのにバカだよ彼等も)も情けなかったけどね。国会に抗議行動に行ったりはしなかった僕ですが、まぁ、上記の如く、確かに世論調査では世論の過半あるいは大半は「教育基本法」「改正」なんぞ望んでなかったけれど、こんなことになっちまった代議政治の代議士構成を作ってるのも世論の民度なのです。

 さて、並べて言うようなことじゃないけれど、同じ日、防衛庁を防衛「省」にする法案も、国会を通過しました。防衛庁が「防衛省」となり、自衛隊の海外派遣(えっと、海外派兵ね)が本来任務へと「格上げ」(??)される省昇格関連法が自民、民主(!)、公明(!)などの賛成多数で可決したんですね。
 早く自衛隊を、「軍隊」とか「国防軍」とか呼んだらどうなんだ(反語として読んでね)。嗚呼、河内のぉ、おっさんのぉ、うたぁ、・・・


06年12月17日(日)   ハピネス

 しばらく前、ユネスコから来年のカレンダーが届いた。毎年買ってるねん。趣味ええカレンダーやで。
 先日、ユニセフから寄付の依頼レターが届いた。ボーナスを得たことの社会への感謝の一端を、ユニセフへの寄付で表現しようと思う。え? 偽善? いや、実はそういう想いというわけではない、正確に言うと。ただ、他に大したことができてるわけじゃぜーんぜんない僕が、飢饉・飢餓・内戦に苦しむ地域の子供達や親達のために(ほんの少しでも)役立つことなら、それは時々したいと思うだけだよ。自分の気持ちがよくなるからじゃないかって? いやぁそれで気持ちよくなったりはぜーんぜんしないけれど、万が一そうでも(ハハハ違うんだけどな)、それが役立てばアナタ、私の動機が「不純」だろうが何だろうが、この際少なくとも悪くはないんじゃないか。まぁ僕は実際、おかげさまで純な方なんですがね。
 嗚呼、そうだ、グアンタナモ収容所を閉鎖し、国際法を遵守して被収容者に対し公正な対応を、とする趣旨のブッシュ宛てポストカードがアムネスティから届いてる。署名して、明日、ブッシュ宛て、投函します。

 ・・・今日ね、近所の人にお願いして、我ら家族3人の玄関前での写真を撮影しました。年賀状に使うのですよ。
 今年もだんだん年の瀬に近づきつつありますなぁ。僕はこれからもオパル・メチコ、レンド・ルボと長い長い付き合いをしなくてはなりませんが、これからも お身体を大切に、よい年を、ってとこですね。


06年12月24日(日)   笑門来福

 先週は(ってまぁカイシャでは怒や疲や意気消沈など珍しくはないのではありますが)、ひどく怒り疲れ意気消沈する出来事があった。それも週末も週末のド週末の金曜夜に知ったことにより。嗚呼、怒り、疲れ、消耗し、意気消沈し、しかしワシは負けるわけにはいかず、金曜夜とそして今日日曜の在宅キンムにて怒・疲・意気消沈乗り越え策の準備をしたのである。嗚呼、こうした作業をするだけでも大変疲れるのではありますが。

 しかしな、今日、その在宅キンム作業の後、この間に妻が作ってくれてあった家族写真入り、「笑門来福」文言入りの年賀状に直筆加筆をしたのですが、いや、確かに「笑う門には福来たる」ではありますよね。
 よく言ったもんだ。ド(怒)疲れるときや意気消沈するときがあっても、人間、「笑う門には福来たる」なのだ。

 さて、本格的に年の瀬である。僕はこれからもオパル・メチコ、レンド・ルボと長い長い付き合いをしつつ、家族の幸せを願い、また新しい年を迎えるのである。あと1本書いて、(おそらくは)今年の最後の日記としよう。


06年12月24日(日)   Let's HOPE it's a GOOD one without any fear.

 今日はクリスマス・イヴ。わしらはクリスチャンではないけれど、 ジョンの名曲のあっしの自己流訳 にリンクしておこう。

 このあいだ送った、「グアンタナモ収容所を閉鎖し、国際法を遵守して被収容者に対し公正な対応をしろ」っていう内容のブッシュ宛てポストカード(アムネスティがメンバーに提供してくれています)、もうホワイト・ハウスさんに届いてる頃だろうな。まぁ馬鹿ブッシュ自身が読むとは思えんが、これが世界中から圧倒的な量でホワイト・ハウスに届くことで、少しでもマシになってもらいたいと願う。

 我ら家族と世界に、「笑門来福」を!
 そう祈念しつつ、2006年最後のHTML日記になるであろうこの日記を終え、新年のHTMLヤク打ちに繋ぎたいと思う。
 Let's HOPE it's a GOOD one without any fear.