03年12月14日〜12月20日

最近の子供はどうか分らないけど、今の大人の多くはガキの頃に日記を何日か書いた経験があるのでは?
斯く言う私もその一人、当然この日記も不定期です。 (2001年8月19日、記)

日記ページの背景変更 ( 031004 )

03年12月14日(日)   「世界の保安官」アメリカ、サダム・フセインを捕獲

 本日の1本目。

 れっきとしたアメリカ人であるブレマー行政官は、今日の日本時間の夜9時過ぎ(予定は9時ってことだったけど、だいぶ廻ってたかな)、会見をこう切り出しました。

 Ladies and gentlemen, we got him !

 サダム・フセイン身柄拘束の速報です。現地時間12月13日の夜、身柄拘束に成功したようです。
 冒頭のセリフ、まるで西部劇の保安官が極悪人をひっとらえたって感じでしたね。フセインの生映像まで出してたけど、その辺はもう狼男とかフランケンシュタインを捕獲したって雰囲気出してました。

 今の時点であっしが思うことを、箇条書きで雑記録しておきます。

 ・・・ とりあえず、今思いつくことをざっと書いてみました。


03年12月14日(日)   イラクに派兵する「日本国の理念」「日本国民の精神」追記

 本日の2本目。
 今日はこの1本だけのつもりだったんだけど、ほとんど書いて読み直してるうちに、サダム・フセイン身柄拘束の速報が入りました。それについては こっち に書いて、それを今日の1本目にしてアップしました。

 で、この本日2本目の方の日記は、以下の2本の日記の追記のようなものです。

 サイレント・カントリー「日本国」の岐路に想うこと ( 031206 )
 イラクに派兵する「日本国の理念」「日本国民の精神」 ( 031210 )


 先日、2003年12月 9日、日本国政府は「イラク人道復興支援特措法に基づく対応措置に関する基本計画」という名の、本当のところは「イラク侵略占領アメリカ支援追従特措法に基づく日本軍イラク派遣実行計画」を閣議決定しましたが、上の2本目の方の日記はそれを受けて書いたものです。

 当日の会見で、「日本国」の脳足りんソーリ、コイズミくんは、「日本国民」に向かって、こう言いましたよね。当サイトは日本語サイトゆえ、当サイト1,000万の読者のうち880万人ぐらいは「日本国民」だと思うんですが、皆さん、ヤツは、皆さんに向かって、こう言ったんですよ(あっしも言われた一人ですがね、もちろん)。

 日本国の理念、国家としての意思が問われている。日本国民の精神が試されている。


 この2つの文、2つの連続するセンテンスについては、既に上記の2本目の日記の中で怒りの鉄拳を下してるんですが(それにしても例えばついこの間の衆院選挙結果を思い出しても、怒りの鉄拳下したところで空しいな、ま、それでもやめちゃいかんね、もちろん・・・)、まずは上のコイズミ・バカ発言の2つ目のセンテンスについて、ちょっと追記しておきたいと思います。

 上記の2本の日記の2本目のなかで、あっしは以下のように書きました。

 日本国民の「精神」が試されているだと?
 バカを言うな。

 「精神」とは何だ?
 「精神」とは、コイズミ、お前が一方で、「口先だけでない、その行動が試されている」というように、「日本国の」アメリカ追従・従属を「口先だけで」なく、「その行動」で証明しようとする「精神」のことか?

 「国民の精神」などという言葉で、コイズミ、お前は何が言いたい?

 コイズミ、お前が昨日の会見で言った、「国民の精神」の「精神」とは、
1937年 8月に、当時の大日本帝国の政府がまさしく昨日同様に「閣議決定」した、「国民精神総動員実施要綱」にある「精神」と同じ意味の「精神」のことなのか?
 海外派兵するかどうかで「国民の精神」などというものが「試されている」などと言い出したら、あの「戦前」と、もう変わんないってハナシにならねーのか。



 ちょっとだけ加えておきましょう。
あの「戦前」の続きのハナシです。
 1937年 8月の「国民精神総動員実施要綱」の「閣議決定」の翌年、1938年 3月、大日本帝国は「国家総動員法」を成立させ、その第1条で、「国家総動員とは戦時に際し国防目的達成のため国の全力を最も有効に発揮せしむる様、人的物的資源を統制運用するを請う」と規定しますが、既にその2ヶ月前、1938年 1月には、当時の文部省が、「国民精神総動員と学校教育」という名の指導要領としての冊子を学校教育の現場に発布し、公教育のなかで勅語奉読を含む皇国・軍国に向けた「精神」の「総動員」を従前よりも更に強化、戦時下の兵士と労働力供給の場としての公教育完成を方向付けています。


 さて、西暦2003年の「日本国」の公教育の現場では、現在の「日本国」の文部科学省の方針に基づく「心のノート」と命名された手法による道徳教育が行なわれており、もちろん、その指導要領には、国を愛する心という名の「精神」教育も書き込まれています。郷土を愛する心を通してとか、なんか上手くソフトに書かれてるんですがね。
 ほんの4年前、1999年 8月には、「日本国」の国会は、政府が提案した「日の丸・君が代」を国旗、国歌と法的に規定する法案を可決しましたよね。
なんかイジワルかどうか、どうもシンプルにレッテル貼りたくなってしまう気分にさえなるのですが、してみると、例の「ゆとり教育」という俗称(?)で文部科学省が打ち出してきた新指導要領ってのは、お金持ちのウチの子だけ私塾や私学で似非エリートの道に進んで、一般大衆は単なる労働力供給源になってくれればいいんだよキミ、わっはっは、てな愚民教育が本音の狙いかね、なーんて言いたくもなってしまうんですがね。一体「日本国」の統治者は何を目指してるんですかね。ま、「理念」も哲学も「意思」もない「国家」の統治者なんだから、想像してもよく分からんのよ(哲学に関心ある方は ココ をご覧あれ。)

 ウチの息子は「日本国」と違って自我がきちんと育ってきているように想うし、ってことは「意思」もちゃんとある。だから親父としては、つまらん公教育(コウキョウイク)のせいでそのうち「皇居行く」(コウキョイク)なんてコト言い出したりはせんと信じてるけどね(親父の座布団5枚取ってくれ、自爆)。コウキョイクんなら、パチンコ玉でも持っていって投げつけちゃうかもなぁ。そん時に「戦後型」の新たな「戦前」用の治安維持法みたいなもんでもできてて、非国民だなんてされちゃうと親としてはたまらんね(誇りには想ってもさ)。これは笑えない想像です。
 ま、大体ウチの息子の今現在の担任については、このあいだの授業参観の時の音楽の授業でボブ・ディランを紹介してたくらいだから、ちゃんと「意思」か「理念」か哲学か信念か、たぶんきっと何かあるって思いたいけどね。でもこれから学校どうなるかわからんわけだ、やっぱり親の責任はますます大きいってことかね。

 もちろんね、あっしはどこぞの思考停止人間みたいに(だ、誰?)何でもカンでも「戦前」と「戦後」を同じにしちゃうようなシンプル脳みその持ち主じゃないんで、何が同じでどこが違うのか、その共通点と相違点の本質を意識してないとだめだと想っておりますぞ。

 こっから先は更に続けちゃいます。キー打つ手が止まらんのです(泣、笑)。
 今日のテレ朝のサンプロに青山ナントカって国際政治だか戦略だかのコメンテーターが出てて、まっ、タイプとしてはあっしは好かん感じの男ですがね、イラクとアメリカを取材してきたってんで、ちょっと興味深いハナシをいくつかしてました。
 あ、その前に一つ、スタジオの経済コメンテーターのタカナベくんって言うんだっけ、まぁ名前はなんでもいいんだけど、青山ナントカに向かって「イラクを取材してきたただ一人の日本人なんでしょうから、そもそも今のイラクの治安ってどうなんですか」ってな訊き方してて、その場でその言い方は誰からも指摘されたりしなかったんだけど、よく調べて言ってほしいもんだな。アジアプレスのジャーナリストとか、有名でなくてもフォト・ジャーナリストとか、ごく最近でも複数の日本人が取材活動はしてるし、いいレポートしてるぜ。

 えー、件の青山ナントカって人はですね、「日本国」国軍(「自衛隊」って呼ばれてますね)派遣予定地域で2人の人物に取材したそうです。
 一人はその地のイスラム教シーア派指導者(サダム・フセインはスンニ派で旧政権はスンニ派中心でしたが元々イラクは南部中心にシーア派が多数派です)。(ついでに書いとくと昔戦争した隣国のイランもシーア派ですが、世界のイスラム教徒全体としてはスンニ派が圧倒的に多数派。)
 その指導者は「支援は歓迎するが占領軍につく軍隊は歓迎しないし抵抗に遭うだろう」と言ったそうです。
 もう一人は派遣予定地サマワ市のあるムサンナ州の州知事。この人は本人は「出たり入ったりしてた」と言ってたとのことですが、フセイン政権時代はイランに亡命してた人で、アメリカに担がれて州知事の椅子に座ってる人。
 この人は少なくとも表向き「自衛隊を歓迎する」ってなことを言ってるようです。
 で、田原のおっさんが「どっちが影響力あるの?」なんて訊いてましたが、青山ナントカさんは、「そりゃもう明らかにシーア派の指導者の方です。彼も私兵を持っていて、占領態勢が除かれればアメリカ製のイラク人統治体制との間で武力衝突も有り得るでしょう」ってな観測してました。

 青山ナントカはアメリカにも寄って、ワシントンでホワイトハウスだかペンタゴンだったかの(あっしの頭はどっちだか忘れました)、イラクに米兵を送り出すような仕事してるエライさんらしいんだけど、その人との会談でのハナシってのが面白かったですね(笑えませんが)。
 そのエライさんが大略こう言ったそうです。
 「今日は土曜でノーネクタイ。公人でなく個人として意見を言いたい。日本がイラクに派兵することには3つの点で憂慮している。一つは派兵によって治安が悪くなり攻撃されて死傷者が出ること。もう一つは、攻撃された日本の自衛隊を救援に行く米軍にさらに大きな死傷者が出ること。そして、最後に一つ加えたのは、日本の自衛隊に実戦能力がないことが判明すると誰が一番喜ぶか、それは北朝鮮の金正日なんだと。」

 最後のはフーンって感じもするけど(ただイラク問題でアメリカに味方しとかないと北朝鮮有事の時にアメリカが助けてくれんっていうヤツはどう思うかね)、これがアメリカのエスタブリッシュメントの一部の本音にあるとしたら、この3つのうちの2つもしくは3つ全て、けっこう信憑性あるハナシかもね。分かりませんがね、「状況」自体は「理念」や哲学と違って容易に変わりますから(だから「状況を見極める」ってことは子供だってやってることだけどソレはソレで実は簡単じゃないわけよ)。

 このアメリカのエライさんは、青山ナントカに向かって、「おまえは週明けにまた他のアメリカの当局の人間に会って他の公式見解的ハナシを聞くだろう。だが今日のおれは個人の非公式な立場で言ってる。是非とも日本に帰ったら日本人に伝えてくれ」って言ったそうだ。

 もう少し、イラクのこと加えとこう。手が止まらんのよ(泣、笑)。
 サマワ市の商店街に、「自衛隊の皆さんを歓迎します」って日本語で書かれた横断幕が掲げられているのはけっこう前から有名なハナシだよね。で、最近もう一つ明らかになって有名になりつつあるんだけど、その横断幕の日本語の上にはアラビア語がもっと大きな文字で書かれていて、そこには「日本人の皆さんを歓迎します」って書かれてるんだよ。
 日本語では「自衛隊」。現地の人が分かるアラビア語では「日本人」。現地の人に日本語なんて読める人はほとんどいないよ。っていうかまぁゼロなんじゃないか。ずいぶん巧妙なやり方なんだけど、この日本語の「自衛隊」って漢字、現地の人から尋ねられて日本人ジャーナリストがそう教えたっていうことまでは明らかになっているんだけど、その日本人ジャーナリストって一体誰なのか、なんでそれがはっきり報道されないんだろうね。その無責任なヤツの名前、はっきりしてほしいんだけど。

 上に書いた件は、ごく最近イラクを長く取材してたアジアプレスの日本人ジャーナリストがテレ朝(ニューステ)やTBS(サンモー、これでわかる?)の番組でそう答えてたんだけど(このジャーナリストはかなり信頼できそうな人です、あっしは顔で分かります、笑)、その人がサマワを取材した時の様子が、先週のニューステできちんと映像付きで紹介されてました。

 サマワの人が「なんで軍隊が来るんだ? こっちはずっと停電したりしてるんだ。軍隊は要らないよ。」とか「軍隊じゃなくて企業が来てくれれば仕事をやって給料もらって生活できるのに。」とか言ってる様子が印象的でしたね。いや、それどころか、現地ではかなり誤解が拡がっていて、日本から軍隊と共に企業もやってきて雇用が大幅に改善される、っていうか今は失業者だらけだから、あのソニーやトヨタで有名な経済大国ニッポンからの支援なら当然企業がやってきて、自分達に対して仕事をする機会が提供される・・・ そんな、すっげ誤解が生まれていて、実態と合わない、日本に対する過剰な期待が生まれてるらしいんだね。NGOとかは現地で支援活動とかする時は現地の人を積極的に雇用して、雇用の問題解決への支援も同時にするような上手いやり方するらしいんだけど、「日本国」国軍のジエイタイは、「人道支援」とか「復興支援」とかいうお題目だけど、実際のところはアメリカ占領軍の後方支援や兵員だけでやってしまうような給水活動とかが、予定されてる活動内容だからね。現地の人の期待は全くの的外れ、大きな失望に至る、大いなる誤解だってことになります。

 あ、もうちょっと書かせてもらおう。今朝のサンプロでの複数のコメンテーターの発言の背景に感じられた、というか、はっきり発言に出ていたフランスやドイツに対する認識。田原のおっさんもそうなんだけどね。

 バカ言ってんだけどさ。
 フランスやドイツがアメリカに反発してるのはもうほとんど利権争いのハナシなんだってさ。要はおカネの問題。カネが欲しいんだと。結局、石油を始めとしたイラクでの利権やイラクの自国に対する債務の問題が背景にあるんだろうと。
 こういうこと、シタリ顔で言うヤツら、おまえらホントにサモシイよ。貧相な顔してるよ、おまえら。最近、アメリカが自国の予算によるイラク「復興」事業の入札から、米英のイラク攻撃を支持しなかったり中立的だったりの国々の企業を排除するなんて発表して、仏独などが反発してるもんだから、余計にイキオイづいちゃってるんだろうけど、その前におまえらさ、アメリカの露骨な利権独占を問題にしろよ(何しろイラク攻撃前の昨秋から一部アメリカ企業と密約契約したりしてたんだからさ)。

 そりゃおまえ、「意思」はもちろん、「理念」も哲学もある国々だ、そんなの当り前だろ。カネの計算してないはずがねぇだろうって。そんなの朝飯前なの。
 哲学があるんだ。そのうえで、霞を食って生きちゃいけねぇって冷徹なリアリストの眼だって持ってるんだからさ。相当にきちんとした戦略は練るんだよ。

 ただし、言っとくが(「言っとくが」って、あっしはフランス人でもドイツ人でもなく日本人ですがね、笑)、彼らには「意思」も「理念」も哲学もあるの。そこをちゃんと見ろよ。シタリ顔して「彼らも結局カネなんですよ」って言うおまえら、おまえらカスだよ。おまえらはカネ(って利権とか経済活動とかのことね、狭義の国益、コクエキってやつのことね)しか考えてねーだろ? 道理でおまえら醜悪な顔してるよ全く。
 (哲学に関心ある方は ココ をご覧あれ。しつこいっすね、あっし、相変わらず・・・)

 国連はイラク大量破壊兵器の査察続行を求め、国連安保理も、米英の脅しや「アメリカの戦争の犬」日本によるODAだけが殺し文句の恐喝も効かず、米英のイラク攻撃を支持しなかった。それを無視して米英はアメリカの当初予定通りに攻撃して占領、未だに攻撃の理由だったはずの「大量破壊兵器」は出てこない。
 一方で今年の10月中旬には、国連安保理がイラクの復興支援をフランスやロシア、中国を含む全会一致で決議した。しかし、その後も統一指揮下の多国籍軍は編成されず、米英主導、実質、米英、というかアメリカ指揮下の占領軍が占領しているだけだ。

 フランスやドイツ、国連事務局などは、アメリカとイギリスに対して「すぐにイラク暫定政権に主権を移行し、国連中心の復興体制を作ること」を説き続けてきた。強引な占領政策は民族主義的抵抗を大きくし、それがひいては更にテロリスト勢力を招き寄せることにもなるからだ。

 大体テロリストって言っても、アルカイダ自体とサダム・フセインとは元々は対立してたんだよ。だから独裁者フセイン統治下のイラクではアルカイダが入り込む余地はなかったわけ。ビンラディンは世俗的なサダム・フセインとフセイン政権が大嫌いだったんだってさ。そのフセイン政権崩壊でアルカイダが入り放題になってるとすれば皮肉な惨状です。

 12月 9日に「日本国」政府が「閣議決定」した「イラク人道復興支援特措法に基づく対応措置に関する基本計画」という名の「イラク侵略占領アメリカ支援追従特措法に基づく日本軍イラク派遣実行計画」は、冒頭の「基本方針」の章の最初の段落を、次の2つの文、2つのセンテンスでつないで構成しています。

 「平成15年 3月20日、米国を始めとする国々は、イラクが国際社会の平和と安全に与えている脅威を取り除くための最後の手段として、イラクに対する武力行使を開始した。」
 「その後、イラクにおける主要な戦闘は終結し、国際社会は、同国の復興支援のために、積極的に取り組んできている。」

 おいおい、最初っからウソじゃねーか。
この「日本国」が「閣議決定」した対米追従盲従「基本計画」の最初の段落に書いてあることで、本当のこと、ウソでないことは、2003年「3月20日、米国を始めとする国々は」「イラクに対する武力行使を開始した。」っていう、誰もが知っている事実、この1点だけだ。

 1文目の見解が、そもそも「日本国」政府の、この件に関する最初の、公式的な大間違い。
 で、「日本国」は、まるで工業用水用にダムを作ると一度決めたら工業用水試算が変わっても治水だ塩害だと別の理由デッチ上げて決定を変えようとしない「日本国」のお役所のように、過ちと誤算を積み重ねていく。
 羅針盤など持っていない。間違った対米「お約束」をひたすら守ることだけに固執し、イラクの民や「日本国民」の利益、「日本国」の真の国益などは何にも考えていない。結局、「日本国」の羅針盤はアメリカが持っているってわけだ。

 上に引用した2つの文の理屈(「理屈」などと呼べるようなもんじゃないが)など、壊しておいてさぁ今度は作り直しましょうだなんて、こういうのを盗人猛々しいって言うんじゃないかい?
 ここには、「日本国」の主体的な「意思」も、「理念」も、哲学も、なーんにもナイ。何も無いですね。こんな国、いくらそこに「ゴケン、ゴケン」って咳き込んでる人がいたって、「ヘイワケンポウがあるんですぅ」って叫んでる人が住んでたって、「国」の姿がこんなもんなんだから、外から見たら、なーんにも尊敬なんてされないだろう。っていうか、軽蔑、侮蔑されてると思うよ。
 日本人の一部が「ゴケン」です「ヘイワケンポウ」ですって言って、「日本国」は「アメリカさんやイギリスさんがイラク攻撃して血を流し合うのは支持します。でもね、我が国にはケンポウの制約があるもんですから、武力行使に見えることできないんですよ。だけどちゃんと軍隊送って後方支援はしますから。」ってさ、これで世界に通用しますか。

 「ゴケン、ゴケン」って何十年咳き込んでる人たちって、「ヘイワケンポウ」っていう名の憲法、「私らは国際紛争解決のための戦力は持ちません」っていう憲法のこと護ろうとしながら、一方でその「日本国」にれっきとしたアメリカ軍の「戦力」を待機させる基地があって(結局「戦力」を国土に持ってるわけです、所有者は上司なんだけどね)、そっからベトナム戦争に米兵が送り込まれたりって、そういう歴史や、それを支えてきた日米安保体制の現実とか今の実態とかにはマトモに向き合ってないじゃん。いや、批判や非難はするよ、でもさ、「国際紛争解決のために大いに強大な戦力を使います」ってのが国是みたいになってる超大国アメリカの言いなりになっていて、そのアメリカの「戦力」を後生大事に自国内に抱えているって現実をどうやって変えるのか、その対案は何十年経ったって示さないじゃん。
 え? キミには対案あるのかいって? そんなリッパなもの難しくて分かりませんよ。でもね、それがないとダメだってちゃーんと認識してるかしてないかは大きな違いなんだよ。あっしが「ゴケン」の人たち(の「多く」ってことにしましょう、例外は絶対いらっしゃるもんねぇ)を問題にしたいのは、現実を動かす対案を考えようとしない、その思考停止の姿勢なんだ。姿勢だよ、姿勢。トム・ペティが言ってたぜ、「ロックは attitude が大事なんだ。」ってね。あんたらにはどうも「ロック・スピリット」ってやつが足らんように思うよ。・・・ ん? ちょっとハナシ逸れたかね。

 最後に下らん蛇足。
 今朝のサンプロにね、青山ナントカっておっさんの後に、軍事オタク同好会顧問、じゃなかった「日本国」国防省の大臣、あ、それも違った、防衛庁長官だっけ、とにかく軍事オタクの石破くんが出てたんですよ。でもね、あっしはなるべくなら朝ちゃんと自然現象やっときたいんですけどね、今朝のあっしは石破くんがテレビに出てきたら、あっ行っとこって思って、一応はボリューム大きくして行っちゃいました。でも聞こえなかったよ。あんまりテレビの音大きくしちゃうと近所迷惑だしさ。
 石破くんさ、ここんとこテレビで喋ってるの何回も見てるんだけどさ。いつもおんなじなんだよ。テレビゲームかコンピュータ・ゲームの中の戦争のシナリオみたいなハナシばっかりでさ。聴く価値無いんだよ。価値無いうえにいっつも同じハナシじゃさ、どうにもならんじゃん。朝の自然現象の時間にちょうどよかったんだよ。長いこと経ってスッキリした気分で出てきたらさ、テレビ画面から消えてくれてたよ。
 コイズミみたいなのがソーリで、イシバみたいなのがコクボウダイジンだなんて、やっぱり日本人の民度の反映なんだろうか。あっしもその日本人の一人だからね。このままじゃ嫌なんだよな。

 日本に「日本国の」「国家としての意思」を問うたり、「日本国民の精神」とやらを試そうとしているのは、世界広しと言えどもアメリカだけです。アメリカにはもちろん、マイケル・ムーア とか GREENDALE のニール・ヤングとか、上に書いたけどさ、「ロックは attitude が大事なんだぜ。」っていうトム・ペティとかさ、いろいろいるんだから、まぁアメリカがってよりも、今のアメリカ政府やアメリカのエスタブリッシュメントが「日本国の」「国家としての意思」を問うたり、「日本国民の精神」を試そうとしているって言いましょうか。
 でもね、国際社会っていうバクたるもの、それでいて将来のビジョンを考えるうえでは最もマトモに相手にしなければならない相手はね、そんなもの問うたり試したりしようとしてないんだよね。

 日本が国際社会から問われているのは「哲学」とか「理念」だと思います。それも確固としたリアリズムに裏打ちされた「哲学」と「理念」だと思います。

 あっしは、あっし個人の人生のうえでは「状況を見極め」ることに失敗したし、行動を裏付けるだけのパワーがある哲学も持ち合わせなかった、前科持ちの転石転倒男だけど、しかし、「日本国民」、日本人の一人として、この程度のこと言ったりリネンやテツガク(漢字は恥ずかしいんだって)に支えられた「行動」をする資格と権利と元気はあると思うよ。ただ、それしか能のない人間かもしれないがね。それでも、少なくとも人殺しよりはずっとマシだと自負している。流石に転石男でもそれだけは確信できるのさ。そう確信するだけの元気は持ってるのさ。
 その元気は、自分が生きたいという「意思」を確実に持っていることと、そして、あっしにはそれと同じくらい大事なことだけど、愛するものがある、愛するものがこの世に存在するということに支えられていると想っている。(自分には)幸いなことに、あっしはそう確信している。
 (すんませーん、上の段落2つ、ほとんど同じようなこと前にも書いたけどね。パラノイド・スキゾフレーニア とずっと 闘っていくもんですからね。しつこいんですわ、あっしは。ま、しょーもない釈明ですわ。すんませんな。


03年12月15日(月)   今日も今日とて言い続け生き続け、今日は歩いたよ

 今日はあっしは仕事休み。今日もHTM語で喋ります。でもね、今日は歩いたよ。あ、ちょこっとだけ走りもしたかな。
 たまたま先週金曜予定だった息子の学校のマラソン大会が当日の天候のせいで今日に延びてたんで、学校まで妻と共に応援しに行ったのです(妻は今日は午後から仕事ってことにできました)。子供らは走ってるからねぇ、応援スポット移動するときは親も小走りになるわけですよ。
 息子はがんばりました。足は速いほうではないけれど、近頃は朝走ってるし、とにかく顔見れば全力で走ってるのが判ります。1年の時は風邪で休み、2年は22位、3年は21位、去年の4年は17位、5年の今年は15位になりました。だんだん順番が上がってきてるのはそれはそれでいいけど、その時の力で精一杯やればそれでOK。で、少しでも鍛えたいと思って毎日走ったりしてる気持ちが大切であります。まぁそういう意味で、親ばか的な気持ちではあるけれども、よくやったと思っておるわけであります。

 さ、ここからはいつもの繰り返し(笑)。ボケじゃなくて意識してますんで、毎度のことながら、全国の統合失調症・臨床研究者諸君、誤解なきよう、よろしゅうね。

 答えは風のなかにある。

 寝つきに唸り寝起きに叫ぶ(コワイな)。昼間眠たい。夜眠れない。

 パラノイド・スキゾフレーニアは、心のコントロールで消耗します。
 パラノイド・スキゾフレーニア・ハイはちょっと落ち着いてるかもね、自覚的にはってことだけど。
 首と腰の椎間板さんはぼちぼちでんな。姿勢よくならんので、あんまりイイ感じにはならんですわ。
 ヤクは止まらんです。ま、ヤクって言っても覚醒剤は打ちません。打つのはキーだけにしときましょう。

 パラノイド・スキゾフレーニアの心は 金色の心 を探すのです。
 いつか、僕は解放されます。 そう想うことがまず大事です。いや、実際、解放されるのさ。
 僕は 金色の心 を探します。

 高価なものでも高尚なものでもないです。ただ、僕にとって僕らにとって、とても大事なこと。

 僕は粘っこく、勝手に生きます。愛する家族と共に。妻と共に。息子と共に。
 田舎や、田舎から離れて住む家族(ど「演歌」へのしつこいリンク・・・)と共に。

 僕は水戸納豆やおかめ納豆の如く粘っこく、しかし勝手に生きます。
 「社会」にもメッセージを出しながら、たまには微力でも出しながら。
 この 日本国南東北 の地から。
 こう言い続けて、こう生き続けます。少しは力も増すでしょう。生きなきゃいけません。生きますよ


03年12月20日(土)   ひとつ

 U2 の ONE を訳した。

 この曲は 2001年の 9.11 テロ の後、しばらくの間、CNN で番組のインターヴァルなどでよく流れていた曲だ。訳してみたら、なんであの頃よく流れてたか分かるような気がしてきたよ。深いね、この歌。今も、これからも、必要な歌だと思うな。

 僕はロックが大好きだし、そもそもこのサイトのお題は「ロックな日常を求めて」っていうんだけどさ、U2 は有名だから名前は知ってたけど、なぜか(って何だって理由なんか有るような無いようなだね)それまで接点てやつがなくて、聴くときがなかった。その頃から気に入って、今はアルバム3枚持ってる。

 U2 は過去に来日公演アリのバンドだけど、僕らは行ったことない。次回来たときには、たぶん家族3人で行くと思うよ。

 U2 のボノはカーク・フランクリンの THE NU NATION PROJECT のなかの名曲、Lean On Me にもヴォーカルの一人として参加してる。
 ボノの社会に対する姿勢も好きだ。

 トム・ペティ曰く
「ロックは attitude が大事なんだ。」

 attitude って言ったら、姿勢とか構えとか、態度とか考え方ってとこかな。

 トム・ペティが言ってるのは別に「社会に対する姿勢」ってやつに限定したハナシじゃないけどね。音楽に対する姿勢、生きることに向けた姿勢、いろいろさ、たぶん。それがロック・スピリットにつながるもんだって、「ロックな日常を求めて」生きる僕は思ってる。

 まぁ簡単じゃぁない。だけど大事だよ。誰かみたいにやみくもに行動してもダメなんだ。コイズミだってそうだけど、転石転倒男の僕も、こと生きる姿勢みたいなところではエラソーなこと言えない。人殺しコイズミなんかよりはずっとマトモな人間のつもりだけどね。

 行動するにも姿勢とか構えが大事なんだ。attitude and action ってわけさ。

 僕は水戸納豆やおかめ納豆の如く粘っこく、しかし勝手に生きます。
 「社会」にもメッセージを出しながら、たまには微力でも出しながら。
 この 日本国南東北 の地から。
 こう言い続けて、こう生き続けます。生きますよ。

夜に追記
U2 の ACHTUNG BABY の日本盤持ってる人、気が向いた時があったら、中にある訳詞見てみてや。
マジで僕の方が、ボノのメッセージずっと理解してると思うで。ま、訳詞は訳「詩」、主観でやるものなんで僕のも君のもエエんです・・・