04年 4月29日〜5月9日

最近の子供はどうか分らないけど、今の大人の多くはガキの頃に日記を何日か書いた経験があるのでは?
斯く言う私もその一人、当然この日記も不定期です。 (2001年8月19日、記)


04年 4月29日(木)   愚者の休日

 4月に入って半分くらいは終電。その日のうちに帰宅すれば「早い」と感じる。果ては「早退だっけ?」と感じる。しかし、時には、その日のうちの帰還でも疲弊し切っていて「遅過ぎる」と感じる。休みの日は疲れ果て、息子の野球の応援にも行かない。そもそも昼近くまで寝てる。いや、ここんとこは目が覚めてしまうともうだめだ。頭は痛いわ、一度に5、6個の事象が同時に頭に浮かんできてもう眠れない。脳みその動きを止められない。ん? 脳みそ止まったら脳死かい? まぁとにかく、こんな愚者愚者な毎日を送ってる人間は日本にどれくらいいるんだろうか。日本は愚民率が高いから(おいおい)、いないとは言わせない。
 こんな毎日を送りながら、こんな働き方をしながら、実は4月にやってることの大半が昨年度に終えてることになってる仕事なんです。はい、昨年度予算をえらい規模で残しそうになって無理矢理金を使った後の余波が続いています。3月末納品ってことになってるんだけど、実は未だ本当の納品はしてないんだよ。このぶんだと5月末みたいだな。しかもそのあとも反って以前より面倒なことになる。まぁそうだな、年度末に予算消化で無理矢理道路工事やって、しかも道路の完成が5月末で、発注した側もああだこうだ連日詰めの作業に追いまくられ、道路ができたら実は前よりもっと渋滞になる結果と相成りました。そんなとこですね。発注した側には道路計画、都市計画の分野で非常に有能な若い職員がいるのにね、彼の才能と意欲がなかなか活かせるときがやってこない。それでも彼はめげずに頑張る。そんなところのその部署に、僕はガチョウとして異動してまいりました。おまけにえらい人には時間の観念がない。直上の上司はさ、夜中の2時、3時、果ては朝の5時半なんて時間に平気で業務のメール出したりする。それを朝9時以降に受信する側はただ唖然だよ。まぁ夜中のメールはたまのことだろうが、とにかく未明まで働いたりするんだよ。俺が終電で帰ろうとするときだって未だおったりするんだから、知らねぇよ、いつまでやってんのか。朝いたりするときは帰らなかったってことらしいぜ。付き合えねぇよ、こんな異常な働き方。だれか、スタッフ・サービスのテレビCMにでも採用してくんないかい? そんな愚者愚者な毎日を送っている人間は日本にどれくらいいるんだろうか。日本は愚民率が高いから(おいおい)、いないとは言わせない。
 こんな愚者愚者な毎日を送っているんだが、実はそこは以前脱出したところで、ところが石転がしにシクジッテあたふたし、とてもトップな人の義理人情でそこに出戻って、それで結局そういう愚者愚者な毎日を送ってる。これほどの愚者は日本にどれくらいいるんだろうか。日本は愚民率が高いから(おいおい)、と言ったって、流石にこれだけの転石愚者はそういないか。しかし、日本は愚民率が高いからな、いないことはないかもな。

 まぁ他にいてもいなくても関係ないんだ、もちろん。分かってて書いてんのさ。僕は僕以外にはなりようがないのだから、世の中に僕のような愚者愚者な毎日を送っている人がいようがいまいが、僕は結局僕でしかない。あ、大学入ったばかりの頃に、「僕って何?」って小説読んだな。たしか三田誠広って作家だな。今ごろ何してんだべ。どんな話かも忘れたから、ま、いいか。とにかく僕の人生を生きるのは僕しかいない。僕にしか動かせない。デミオじゃないんだから、運転できるのは僕だけなんだ。それが多くの人との関係性のなかで可能となるってところは、ま、ちょっとややこしいんだけどさ。そこんとこは、うん、かなりややこしい。

 仕事は何のためにしてるんかね。組織のため? 出戻り馬鹿者の恩返し? いくら何でも、家族と共に過ごせて、カイシャ以外の活動もやりたきゃ少しでもやれて、それでナンボのもんだろ。だいたい晩飯ならぬ深夜飯食ってそこそこに寝るしかないから、すっげ健康によくないんだよ、ったく。年度末の道路工事みたいな仕事の後始末ばかり続いて、まともにモノ考える時間もねぇ。カンベンしろよ、ったく。死んで花実が咲くものかってんだ。 冗談じゃない。おい、昨日はもういいかげんウンザリしていて、ちゃんと人間のココロ持ってるのを知ってる知己と飲みに行きたかったんだ。どんな日でも夕方だろうが夜だろうが会議だ何だって声かけれると思ったら大間違いだ。そのくせ声もかけないまま仕事をかき回すのもやめろ。なんてここに書いてもしゃーないんだけどさ、昨日はちょっとは声を荒げさせてもらったよ。昔の俺ならモノ投げかねんぜ。ぼくぁ出戻りなんでね、当面は声荒げるぐらいに留めさせてもらうよ。ずっとこんななら、こんな世界から消えてやるか。明日なき暴走だな。何言ってるか分からんわい。

 僕はカイシャインの前に出戻り大馬鹿者カイシャインではあるが、しかし、やはりその前に人間なのだ。人間はメシを食い、衣を着け、何処かに住まい、仕事はその糧になるが、そしてなるべくなら社会に貢献する仕事とかヤリガイってヤツを感じる仕事がしたいが、しかしいずれにしても、それが人間の生きることの全てではない。そりゃそうだろ。少なくとも凡人にはそうだ。カイシャではなく、地域社会や広く社会にコミットして生きることがあり、また、家族と時間や空間を分かちあい、また子供があれば子供の成長を見守り支援する責任もある。 だからさ、生きているうちが花なのよ死んだらそれまでよ。 朝から夜中までデスクに向かい、息子とは朝しか顔を合わさず、休日は逆に夜しか顔を合わさず。妻には疲れきった顔しか見せず、それで花実が咲くものか。生きているうちが花ならば、花実を咲かせてナンボのもんだろーが。え? どうなんだ!? (あ、荒れてますなぁ・・・)(うるせぇ!)_


04年 5月 1日(土)   4月30日の二郎さん神経科

 僕は行ってないよ。仕事が遅いんだ。行けないんだよ。前回もそうだった。ヨメさんに行ってもらってヤクだけ取ってきてもらったんだけど、流石に2度連続はダメかもなぁって思ったよ。僕にはありがたいけどね、ヤクだけもらえるってのは。でも僕の話聴かんでもいいのかな。ま、おんなじヤクくれって言ってるのは状態が変わってないから、そう解釈してくれるってことでいいでしょう。そんでもって、オットのことをよく理解してそうなヨメさんが「ください」って来てるんだから、そりゃいいよな。これからも頼むよ。ほんでも神経科がこれでいいのか? いいよいいよ、僕は行きたい時は行くさ。職場で人ぶん殴ってでも早く帰って行くよ。そこまでイッテなくてね、ヤクほしいってときはヤクくれりゃウレシイんだ。ウレシイんだって、ただの現状維持なんだけどさ。現状維持にもなってるのかよ。知らねぇや。

 昨夜は帰宅してCATVでどこかのチャンネル見てたら「野獣死すべし」やってたな。いや、実は最初そう思ったんだけどコレが僕の勘違いで、途中気づきました、本当は「蘇える金狼」。懐かしいよね。僕は大学1年か2年だったね。死んじまった松田優作。それと風吹ジュン。しかし今の僕の気分でアレ観てたら刹那的になるな。職場で暴力振るいそうだな。DVならぬWVだ(笑)。笑えねぇか。・・・ ん? これ、こんど二郎さんに話してみた方がいいかい?

 ええっと、今日はメーデー。以前は、何年前までだったかな、日比谷公園に行って、それで職場の組合の仲間と全労協の集会に出て、その後デモに参加して、夜は必ずその仲間と飲んでました。
 今日の僕は、昼近くに起きてきて、誰もいない家で一人、ライ・クーダーを聴いてる。・・・ 文句あっか。って誰に言ってんだって俺に言ってんだよ


04年 5月 1日(土)   ライ・クーダーのように

 「ロック」 に、ライ・クーダーの BOOMER'S STORY をアップした。いいんだ、これ。INTO THE PURPLE VALLEY もええよ。僕はこんなこと書くような、って別に今日に限ったことじゃないんだけどさ、いつも似たようなもんだよ、まぁそんな日に、こんな日に、あんな日に、ええぃどんな日だ? まぁとにかくさ、ライ・クーダーの音楽はいつも心やさしく響くんだね。心やさしくってことは、音楽の心(ソウル)がやさしいってことと、僕の心に、やさしく響くってことと両方なんだけどさ。
 僕は、ライ・クーダーの音楽のように、生きたい。生きていきたい。 _


04年 5月 3日(月)   肩が腕が手が痛いぞ、憲法記念日

 左肩が痛い。左肩の後ろが痛い。左腕が痛い。左手が痺れる。なんでそんでPCやってんだ。昨日もやったよ。仕事した。今日もこの後やるんだよ。優先順位は低めの仕事(かな?)だが、ちょっとでもやっとかないと、GW明けからまた無茶苦茶な毎日が待ってるんだ、どうせ。何がGWだ。何が黄金だ。俺なんか愚ったりウィークのGWだ。疲れるよ全く。今日だって息子は野球の試合なんだ。俺は何やってんだ、ったく。明日は息子と妻と西武ドームへ近鉄・西武戦観戦。最後の5日にはまた仕事に手出しそうだな。異常だよ異常。

 今日は今の日本国憲法施行から57年だと。憲法はね・・・その前にもいろいろ書いてるけど・・・とりあえず、ここんとこ にも書きました。護憲がもう44年も前からゴケンになっちまって一億総思考停止してるんだから(一部例外は除かせていただきます)、何とかせにゃならんのだろうけど、間抜けな与党だけでなく野党第一党にだって こんなウルトラ右翼 がいるんだから(こういう奴は他人を殺したり傷つけたりしない限りは生存したり喋る自由は万民同様あるんだろうけど、これが代議士になってるのはオカシイんだっての)、果たしてどれだけマトモに、有効な議論が進められるのか。心配であります。そりゃ代議士だけでやるんじゃないし、民意ってのもあるんだけど、日本の民度もこんなもんだし、なんかなぁ。僕も日本国民の一人ですしね、息子の将来を考えりゃ、言うまでもなく、傍観していたりもできんよね。

 でも今日はまた、ちょっと休んでから仕事すんのよ。おうごん週間に家でPCで仕事に手出して、もう前からの疲労困憊で肩も痛い腕も痛い手も痺れる、そのうえ黄金の週間だっていうことなのに、何してんねんバカヤロー。荒れてんなぁ、また。・・・ うっせぇわ!
 黄金の週間とかいうんなら 黄金の心 にリンク貼ってみますわ、ニール・ヤングさん。 ほな


04年 5月 5日(水)   米軍イラク人虐待は人種差別みたいなもの

 ここのところ、米軍のイラクでのイラク人虐待、蛮行がメディアを騒がせ、ブッシュ政権もある程度は右往左往してる(本来は政権崩壊しなきゃオカシイ)。イギリスもあるみたいだが。
 僕はあれ、無意識の人種差別的な感情の発露じゃないかって気もする。裸にして積み上げて記念写真を撮る。裸にして並べて笑いものにし、これも一緒に記念写真を撮る。クー・クラックス・クランの三角頭巾を黒く塗ったようなものをイラク人の頭に被せている。箱の上に立たせて、落ちたら電流が流れるって脅してる。イラク人女性にも蛮行をしてるようだ。しかも、これらイラク人は、イラク人同士で喧嘩してるところをしょっぴかれたり、果ては街から無作為に連行されたり(喧嘩程度で連行するのだって連行理由をこじつけてるようなものだろう)、ほとんどナチスのユダヤ人連行と変わらんだろう。

 虐待されたあげく死んでしまったイラク人もいるが、これがまた、虐待死でないような見せかけを施されてる。本当は何人殺されたかだって分からない。こういうのが内部告発等でメディアに出てきたが、そもそも今年3月初めに出されたイラク駐留米軍の内部調査報告書でかなり詳細に虐待や蛮行の例が報告されていたってことも報道でわかってきてる。内部告発自体はもともと今年1月に為されていたということだが、問題になってる写真も昨年辺りのが多いようで、たぶん既に長い間続いていることなんだろう。昨年6月頃からイラクの地元紙は報道していたということだし、アムネスティが、釈放された拘置者の聴き取り調査等により拷問の事実を指摘したのも昨年7月。

 「写真に映ってるのは自分だ」とか「自分も虐待された」とか、被害者が名乗り出てその酷い実態を克明に語り始めているが、これはほとんど真実と考えていいだろう。よく考えれば分かる、強大な権力を持ったCPAであり米軍、占領軍だ。今まで被害に遭ったほとんどの人間は、メディアに語ることは不可能、泣き寝入りだったはずだ。それが内部告発やメディアの追跡調査などで大々的に報道されるようになったから、要するに被害を公に語りやすくなったのだ。

 例えば旧ユーゴスラビアの紛争で米軍が介入したとき、アジア系でなくヨーロッパ系の民族を大勢拘束したとする。それで今回のようなレベルの、つまり、人間を動物扱いしたような蛮行、虐待が行なわれただろうか。僕はそうは思わないな。米軍はベトナム戦争のときも酷いことをやっている。相手のアジア人を「得体の知れない野蛮人」だと思うから、アラブ人を「キリスト教を忌避する無知蒙昧な野蛮人」だと捉えるから、彼らは相手を人間と思わないような蛮行ができるのだ。いや、できるできないというより、やってしまうんだ。ひどいもんだよ。
 これで益々テロは拡がるだろう。何が「テロとの戦争」だ。彼ら「アメリカ」と「アメリカ的なる悪」は、テロを増やすことにしか「貢献」しないのだ。世界をテロの恐怖(テラー)に陥れているのは、誰あろう、ブッシュのアメリカってことさ。


04年 5月 5日(水)   子供の日は毎日のはずだ!

 一昨日まで息子は毎日野球。ヨメさんは毎日用事たくさん。僕は肩腕手の痛みに唸りながらゴロゴロ及び仕事三昧。
 昨日GW(僕には愚ったりウィークですがね)中初めて、というか唯一の家族3人の外出。電車を何回も乗り継いでようやく西武ドームに辿り着き(クルマ? 乗らねぇよ、息子は電車何回も乗り継ぐのが好きなんだ、大体クルマは環境に良くないんだって知ってるだろみんな!)、西武・近鉄戦観戦。疲れの取れない肩腕手の痛い毎日で気持ちがノラナイ僕でしたが、やはり野球場は独特の雰囲気があって和める。西武ドームはドームと言ってもスタンドと屋根の間が空いていて外、空が見えるのがいい。昨日は途中から晴れてきたりして良かった。家に着く頃はまた降ってたけどね。

 息子が2年の時の母子だけで行った東京ドーム(日ハム戦)は負け。3年の時の3人揃った大阪ドーム(西武戦)は勝ち。4年の時のひたちなか(日ハム戦)は勝ち。去年の5年の時の東京ドーム(日ハム戦)は勝ち。で、昨日は負け。0対4。パウエル力投も報われず近鉄は残塁の山。これで近鉄観戦3勝2敗。父親が共に行ったなかでは初の負けでありました。
 どこでもやるんかね試合前の「君が代」。当然我ら3人は座り込んでましたが、周りはけっこう起立してましたね。規律のヨロシイことで。なんでスポーツ観戦の前にある一家の繁栄を寿ぐ歌を歌わにゃならんね。憲法9条ばかり文句言われるけどさぁ(譲っても1項はそのまんま残しましょう)、その前の1条から8条まで全部天の助の条項じゃん。要らねぇよ。天の助制なんてやめて、シントーの世襲制家元として京都に戻ってもらえばいいじゃん。

 本日近鉄の負け以外にガッカリしたこと。近鉄応援側にロクでもない奴がいた。西武のシュー・ミンチェ(許さんだっけ漢字は)がマウンドに立てば「中国人!」(明らかに侮蔑的な叫び方、ちなみに彼は台湾ですが)、果ては「強制送還するぞぉ!」(このヤジ飛ばした奴を強制退去したかったよ)。それから西武のレフト(我々は外野席レフト側にいたんだけど)の和田に向かって「ハゲ!」だの「帽子取れ!」だの、何度も何度もしつこい下劣な野次。本当にしつこかった。僕はね、その野次飛ばしてる男のところに行って「イイカゲンニしろてめぇ」って言った挙げ句ぶん殴りたいくらいだったよ。あれだけ性格の暗い奴が身近にいるのは不愉快だね。あんな下らない、真のユーモアというものがない野次を飛ばして何が楽しいかね。

 ま、家族揃っての野球観戦は楽しかったよ。帰路は電車好きの息子の希望で逆回り。国分寺まで出て総武線に乗って高円寺下車。初めて高円寺の街を歩きましたが、ねじめ正一(だったよね)の小説で有名になった「純情商店街」を歩き、ちょっと横道逸れたところで、奄美大島の料理の店に入って夕食。そこね、レゲエがかかってて、壁にもボブ・マーレイさんの写真がたくさん。僕やヨメさんは気に入りましたね。ただ、息子には慣れない味って感じだったようで。
 そういう店って、店のなかも、それとかトイレなんかにも、芝居やコンサート、アマチュアのライヴらしきもの等のチラシが貼ってあったりする。いいね。僕はね、こういうの好きなんすよ。哀しいくらい好きですね、こういうの。なのに毎日にブンカのないことと言ったらもう。そりゃもうひどいもんでっせ。カイシャしかないような連中が多い日本だからさ、間違ってバブルが来てしまったりすると、カイシャのエライさんがワケも分からんくせに名画を買ったり、果ては死んだら棺に入れろだの益々ワケ分からんこと言い出すわけよ。そういうものはバブルのときに露呈しやすいんであって、バブル弾けて不況になっても、本質は変わってないさ。われら日本人カイシャ漬けよ。例外をできてる皆さんには御免なさい。あなたたちが日本人の代表になるべきです。
 ブンカとか文化とか教養とかリベラル・アーツとか、とにかく日本社会にはほとんどねーんだよ(例外の皆さん御免なさい)。カイシャとカイシャイン(会社人間)のせいさ。江戸時代はあったと思うぜ、ブンカとか文化とか教養とかリベラル・アーツとかさ。え? なぜかって? 江戸時代にはカイシャが無かっただろーが。

 はて、本日は子供の日。今日になって、我が家は母子が協力して「鯉のぼり」を出しました。小さい「鯉のぼり」だけどね。庭に翻り、いいものです。

 僕はね、昨日からますます、肩が痛い。左肩だけじゃなくて、右肩も痛い。というか、肩の後ろ側、背中の上半分が痛いって感じだな。凍っちゃってるんだ。固まってる。後ろ振り向くのもたいへんなんだ。下半身も一緒に回さないと回らん。上半身だけ回せないんだよ。首も回りませんよ。腕も痛い。手も痺れる。たぶん、首の椎間板のせいだと思いますがね。カイシャのやり過ぎだよ。生きているうちが花なんだから、 花実咲かさにゃいかんじゃろう。咲かすがな咲かすがな


04年 5月 7日(金)   代休の日の独り言

 昨日は本当は休日だったが出勤。わが職場には年間所定労働時間の調整のために、有休以外に年1日取る特別休日というケチな制度があって、年度初めに任意の1日を選んで申請することになっている。えらいさんの確認も得て昨日を休みとしていたが先月下旬になって所管の役所のお代官さまがお見えになることになり、ガチョウはヒアリングってやつに参加との由。部署ごとに替わるがわるお代官さまの面接を受けるありさまで、僕が時間取られたのは1時間程度か。結局朝から普通に出勤していたし、書類はどかどかやってくるし、あれよあれよそれよこれよと言う間に終電での帰還となった。
 一応、僕は特別休日だったので休日出勤なのだが、ガチョウには休日出勤手当てはない。1日の所定時間分の代休を取れるだけである。で、それ以上働いちまったのは、何だろうね、働いてるけど働いてない時間みたいなもんか。よー分からんな。普段は残業手当なくとも役職の手当てがあるって理屈だが、火の車の部署だと、どう考えてもガチョウじゃなしに残業手当もらってた方がずっと高額になる。ま、出戻りだし、僕は生活ができれば自分のカネのことは文句イワンの馬鹿。どうせ、いくら働いたって、イクラが適当な報酬なのかなんて誰にも分かりゃしないんだ。いや、分かる人はいるのかもしれないが、どの職場にも分かる人と妥当な制度があるなんて、そんなことありっこないじゃないか。

 で、話を戻すと、手当ても出ないんだし(くどいようだがカネは結構ですが)、代休ぐらいちゃんと取りたい、後に回すとどんどん火の車にはまり込んで取りにくくなるだろう、っつーわけで急遽、今日を代休とした。えらいさんに昨日言ったら、なんだか不満そうでしたがな。ああ悪うござんしたね。どっちみち、昨日だって2日分働いたようなもんだ。何が休日出勤の「代」休だ、バカらしい。ま、取らないよりは取った方がいいってテイドじゃねぇか。 A Little Little Little Little Little ..... Bit Bit Bit Bit Bit ..... better ってだけだろうが。 better が最後に付けば same bad じゃないってとこですかい。same bad って英語ダイジョウブ? same old blues .....

 昨夜は(というか今日かい)1時前に我が家に帰還。ヨメさんに駅まで迎えに来てもらった挙げ句、深夜の夕飯(夕じゃねぇや慣れとるけどな)までご用意いただき、僕はビールを飲んだ。ヨメさんは普通通り本日パート出勤。パートったって正社員並みに働かされてると思うけどねぇ。僕は今日を代休にしたし、どうせ直ぐには眠れんからとヨメさんに先に寝てもらって、TVくるくるとネット・サーフィン。気づけば3時半を回ってしまいまして、それで寝床につきましたが、やっぱり寝つきわるかったですわ。今朝は9時台に起き、頭痛。まだ眠たいのだが頭の中で百家争鳴が始まり眠れず。シカタナク、一度新聞を取りに起き、また戻って布団に入ったまま新聞を読む。で、しばらくしてから本当に起き上がった。しょうもない休日だ。いつもの如く、か。今日か明日辺りね、また仕事に手をつけるのさ、自宅で。馬鹿らしい。俺は馬か鹿程度の存在だよ。ヒューマンじゃねぇや。・・・ 生きているうちが花 なんだよなぁ。


04年 5月 7日(金)   ムジャキな日本の憲法論議

 代休日記 とは関係ねぇ話。いや、関係ないとも限らんよな。日本人は大抵カイシャに絡めとられて世の中のこと考えなくなっちまうんだから。社会と会社は違う概念なんだけどね、みんな疲れちまって、漢字の順番も読み取れないんだな、ったく。

 昨日の朝日夕刊の「文化」欄に掲載された、東大の憲法学の教授、長谷部恭男って人の論稿、なかなか良かった。日本では憲法改正に賛成か反対かという世論調査が成り立っているが、そもそもこれが不思議な現象だと。「どこをどう変えようというのか、それも分からないで、賛成とも反対ともいえない」というのが本来の反応だろうと。たしかに、9条射程の論議は多いが、環境保護だプライバシーだといろんなことを言い出すやつが出ている。何をどう変えるということ抜きでも「憲法改正」の是非を問う問答が調査として何の疑問もなく行われているとしたら、これはやはり日本の思考停止状態を象徴するものかもしれない。大体「憲法」という基本法を変えれば何かが変わると無邪気に期待するのはどうかってことだ。僕はこうも思う。今まで憲法(9条)を無理矢理拡大解釈して「現実」追認してきた人たちが、憲法を変えれば変えたで、その憲法の制約をきちんと受けるようなことになるのか、日本はそういう社会になっているのだろうか。僕は、日本の政治屋にしてもメディアにしても人民大衆ってものにしても、とりわけその辺、何だかとても心許ない気がしているのである。・・・ わかってますよそりゃ。あっしも日本人ですがね。


04年 5月 7日(金)   キャッチボール

 代休日記 に書いた通り、何が「代」休だってな代休日の今日。疲れも取れず肩もこり、手は痺れる、冴えない休日。息子は学校から帰ってきて、直ぐに野球をやりに行くと言って学校に戻った。学校のグラウンドで、友達8人で野球をやる約束。

 5時を回って息子が帰ってきた。僕は、今日届いた アムネスティ・インターナショナル日本 のニュース・レターを読んでいた。「ただいま」「お帰り」。息子は家に上がって開口一番、「キャッチボールやろう」。「よし、やろう」。

 キャッチボールは会話だ。キャッチボールはコミュニケーションだ。特に親子の間のそれはそうだって、僕は体験で分かってる。息子とキャッチボールをやったのはずいぶん久しぶりだと思う。僕は前と比べて遠投ができなくなってる。でもキャッチボールをやった。良かった。肩が痛くたって背中が痛くたって腕が痛くたって、息子とのキャッチボールなら、何とかしてやるさ。今日はそう言えば、幸い肩その他諸々の身体の痛みも、いつもより控えめだったな。たまたまなんだろうが、良かったな。久しぶりにやれて良かったよ。僕もちょっとヒューマンに戻れたかな。息子は今は外で素振りをやってるよ


04年 5月 8日(土)   今日も背中肩腕手が痛し南米密林で三木清注文

 朝というか、昼近く、ノロノロ起きてきて一人、朝パンを食らう。メール受信。友人からのメール。人生の幸福にかかわって三木清に触れた一節。この、僕にとって貴重な友人は、以前から、たまに三木清に触れた記憶あり。ふいに読みたくなる。戦前(戦中)牢獄の人となり、日本が終戦(敗戦!)を迎えた後に獄中で死んだ哲学者。そのくらいの知識しかないまま過ごしてきたが、友人のメールに、「幸福こそが人生である」と言った哲学者、三木清が俺は好きだ、とあり、ふいに、文字通り、ふいに読んでみたいと思った。
 南米の密林にアクセスし、三木清の「人生論ノート」と、ついでに(まぁ昨日買おうかなとも思ったが)昨日届いたアムネスティ・インターナショナル日本のニュース・レターで紹介されてた、小熊英二の「< 癒し > のナショナリズム」を注文。お買い上げ合計金額¥1,500(税込)以上のご注文は、国内配送料無料であります。

 読みたい本や読まなきゃなと思う本(後者はしゃーない仕事関係ね)がたくさんあって、要するに買って未だ読んでない本がたくさんある。この頃はますます憲法の保障する文化水準(?)の下の下なので、読む気もあまりおきんし読めない、で、買う気もあんまり起こらんが、しかしふいに買っておこうと思うことはある。いつ読みますかね?

 今日も背中痛し、肩痛し、腕痛し、手が痺れ、何だか胸も痛い気がするんだけどなぁ。サナトリウムにでも入りますか。もうじき息子が野球から帰ってくる。今日は昼は家だからな。弁当持ちで夕方までって日も多いのよ。さ、僕はやらなきゃいかんことがある。しょうもないことを休みの日にやるなっての。しかしやっておかんとますます火の車。やらなきゃ猛火の大車輪だもんね。せいぜい火の車にとどめるのさ。けっ! ・・・ 生きているうちが花 なのによ。しつこいか、このリンク。うっせぇや。・・・ 落ち着いて落ち着いて、ライ・クーダーさんの音楽のように生きたいんだよなオレ。落ち着け落ち着け(笑)


04年 5月 9日(日)   ゴスペル日誌

 今日は久しぶりのゴスペル。前回休んだからね。息子の野球からの帰りを待って、遅れて行った。今日は、My Life Is In Your Hands 、God Is Working をやって、最後に I Will Go In Jesus' Name を少し。どうもその前に Gonna Be A Lovely Day を歌ったようで、遠方のクワイアから参加していたラッパーが、ラップをやってくれたようだった。遅れて行ったので聴き逃したのは残念。だけどコンサートでもやってくれると聞いた。
 次回コンサート前の練習日はあと1回。I Will Go In Jesus' Name はなかなかに難しい曲調で、間に合えばコンサートでもやるが微妙なところ。しかしこの曲、我々のクワイアとしては今まで歌ってなかったタイプの曲だと思う。凄いグルーブ感があって、僕の印象では、これぞヒップホップという曲。クワイアでうまく歌うと相当な迫力が出そう。気に入りました。


04年 5月 9日(日)   31年前の自分

 昨日、大きな封筒が届いた。差出人は田舎の小中学の同窓生。封を開けると中にはビデオと手紙。そうか、思い出した、今年の1月3日に久方ぶりに同窓会に出て、彼から話を聞いていたのだった。僕の田舎には勇壮な秋祭りがあるのだが、僕らが中学の頃の祭りの光景を録画したビデオがある。昔のことだ、たしか、電気屋さんだったかが撮っていたらしい。それに僕が映っているという話だった。その話をしてくれた同窓生が、わざわざダビングして送ってくれたのだ。
 昨夜、そのビデオを妻と息子と共に観た。白黒だ。僕がおぼろげながら映っている。僕にははっきりしない気もするが、前後には明らかに、その頃つるんでいた旧友がはっきりと映っている。たぶん、たしかにそこに一緒に映っているのは僕なんだろう。田舎には今も帰るが、田舎とはいえ、当時と少し変わったところはある。ビデオに映っている街は31年前のモノクロの街だ。そこに、どうやら、31年前の、中学1年の僕が映っている。その、心象的にはセピア色に感じられるモノクロの映像の中で、中学1年の時の僕だと思われる少年が動いている。僕は小6の息子とそれを観た。何とも言えない感慨を感じた。
 手紙には、今年の祭りにはなるべく帰って来てくれ、とあった。実際、帰りたいね。帰りたいよ


04年 5月 9日(日)   カイシャインでない自分

 僕は5月5日付の日記で、こんなこと を書いていた。でも、ちょっとだけ補足しとこうかな。今日、新聞のコラムを読んでいて思い出したんだけど。
 江戸時代にはもちろん現代のカイシャはなかった。ただ、江戸の安定期の幕藩体制における幕府とか藩ってのは、案外、好況期のカイシャに似ていたかもしれない。江戸に詳しくはないが、生類憐れみの令の五代将軍綱吉辺りの時代、幕府や藩はバブル期のカイシャみたいな感じだったかなぁ(綱吉の時代って本当はよく知らんけど)。今の日本のカイシャは、徳川末期、江戸末期の幕府と藩みたいなもんかもね。要するに、もう抑制が効かないし、ヒト、モノ、カネがうまく回らない。だんだん忠誠心が薄れてく。しかし他に代替の組織はない。この頃の幕藩カイシャインは辛かったろうな。最後まで運命を共にする覚悟のカイシャインは良かったかもしれん。しかし、幕藩体制に批判的でありつつも、一方で自分も幕藩カイシャインとして、幕府から、あるいは藩から給料をもらって自分と家族の生活を支えている。幕府や藩に対しては、こんなやり方じゃダメだと思う。しかし、仕事はいつも火の車。文句を言ってる暇も、意見を言ってる暇も、なかなかみつからない。・・・あ、そうだ、藩をやめて浪人になってから、あるいは町人になってから、それでまた藩士に戻った大馬鹿者っているのかな。そんなヤツの手記ってあるのかな。そんなヤツいねぇか。手記もねぇか。読んでもしゃーないか。しゃーないな。そいつはそいつ、俺は俺だもんな。あったりめぇかい。

 僕は僕である。僕は、どこまでも僕である。だけど僕って何? って小説はむかーし読んだけど、あれ書いた三田誠広って何? 小説家か。いいねぇ。そんなふうに明確な何かで自分を表せる人。もっとも三田の名前はもう何年も聞かない気がするから、何してんのかなぁ。カルチャーセンター辺りで作文教室やってたりして。それでもいいじゃん。それである程度は食って、まぁ貯えもあればいいし、売れなくとも何か未だ書いてるのかな。あーあ、話が逸れたな。
 僕は僕だけど、それ以外に何か言い様があるかね。オットであり親である。これはものすごく大事なこと。それには誰かが必要だ。つまり、僕は僕の妻のオットであり、僕の息子の親なんである。他に言えることってカイシャインってだけかね。カイシャインって、何をやってるかってことじゃなくて、カイシャに属してるってことだよね。出戻りで働かせてもらってるくせにこんなこと言うかね。いや、ダメなんすよ、僕は。僕はもう神経ボロボロだもん。そりゃ、なさけないよ。でも、なさけないと感じるからって、自分の精神をうまくコントロールできるもんでもない。
 僕はカイシャインか。しかし、カイシャインである前に、人間だよね。青臭いか。臭いよオレは。人間は臭いんだよ。臭いって言っても機械の油の臭いじゃないぜ。
 僕はカイシャインである前に、人間であり、僕である。僕はオットであり親である。カイシャインがこれを支えていると言っても、カイシャインがこれを侵食することは受け容れられない。それは僕が僕を否定することだ。僕は人間です。ロボットじゃない。機械じゃない。人間の臭いがしている。それは、青臭いニオイだ。僕はずっとこのニオイを持っているだろう。結局、出戻りしたって僕のニオイはとれない。本当に申し訳ない。申し訳ないが、僕のニオイはとれない。僕はどこまでもヒューマンに向かいたいと感じている。ヒューマンというのは、カイシャインである前に人間だってことだ。何だかトートロジーかい? 人間は、家族を大事にする。社会と関わって生きたい。カイシャの中に幽閉されるのは僕の定義するヒューマンではない。僕はヒューマンに向かう。それを否定されることには抗いたい。気持ちだけで実現できないのは苦しい。苦しいが、あきらめない。選択するとかしないとかの問題ではないんだ。僕は僕でしかいられない。どうしても変えられないところはある。どうしても動かせないものがある。それは僕の本当の内部にあるものだから、ロボトミー手術でもされない限り、変わらないのさ。ロボトミー手術なんて絶対ごめんだけどさ。そいつは勘弁。絶対逃げます。逃げるよ。そういう意味では、僕は勝手だよ。勝手な人間。ヒューマンは勝手さ。ヒューマンは開き直るのさ。皆さんごめんなさい、でも僕は勝手です。これからもずっと勝手です。何としてもヒューマンな生き方に向かう。勝手に向かう。きっと向かう。僕はあきらめない。僕はあきらめないよ 、トム・ペティさん。僕は物理的に引き下がったのかもしれない。しかし過去は過去。過去に戻ることは誰にもできないよね。少なくとも(笑?)僕にはできない。人間は常に「今」をスタートにするしかないんだろ。今の気持ちの問題だ。僕はどこまでも勝手に生きる。俺は引き下がらない 、あんたの歌の通りの気持ちだ、トム・ペティさん