04年 6月27日〜7月15日

最近の子供はどうか分らないけど、今の大人の多くはガキの頃に日記を何日か書いた経験があるのでは?
斯く言う私もその一人、当然この日記も不定期です。 (2001年8月19日、記)


04年 6月27日(日)   人間でいるために

 こんな働き方 をしてたら、これずっと続けたら人間失格です。今日も頭が痛い。こめかみの辺りが痛い。肩痛い。胸痛い。腕痛い。手が痺れる。だるい。腰が重い。

 《問題1》(順不同)
 まずは仕事の成果が出ない。そもそも成果を考えた仕事のやり方ではない。作業を片付けているだけだ。しかも内向きだ。外のニーズに基づいていない。内側に考えというものがない。何をしたいのか分からない。ただ、ひたすら自己目的化した手段の仕事をする。本当の目的なんか誰も言わない。議論しない。おまけに朝から夜中までやって頭もろくに働かない。作業効率もわるい。イイことは一つもない。

 《問題2》(順不同)
 家族と共にする時間がない。息子とは朝しか顔を合わせない。育ちざかりの息子の成長にいったいぜんたい僕は責任を果たしているんだろうか。
 妻にも疲れた顔しか見せない。妻は僕を毎朝駅まで車で送り、毎日深夜に車で迎えに行く、そして日付が変わった晩飯を深夜に出す。だから、妻も疲れる。それでいて僕はイラついて妻に当たったりする。もっと僕がデキタ人間ならよかったが、しかし、それにしても、もう少しヒューマンな生活ができていれば、もう少しは僕も落ち着いている。あるいはもう少し笑う。家庭の団欒の時間が極端に限られている。土日は息子は朝から夕方まで野球。僕もそもそも疲れ切っていて、身体が外に向かわない。土日の夜の夕食にかろうじて時間がやってくる。僕に甲斐性ってやつがあったら、こんなことにはならなかったかね。

 《問題3》(順不同)
 こんな平日とこんな休日なら、社会へ向ける関心の力が弱まる。日本のサラリーマンはこういう輩がいくらもいるから、だから与党は安泰だったりする。今度の参院選はどうなのかね。いずれにしても、日本をダメにしているのは間違いなくこういう連中だ。つまり、会社を通してしか社会につながらないでいて平気でいられる輩が日本をダメにしている。そもそも、こんな輩のカイシャでの仕事は、実は社会につながっていなかったりもする。何か吐き出しているのかもしれないが。会社と社会が同義であるような毎日を送っている輩は工場の機械と同じだ。
 僕は社会に主体的に向き合いたいから、こんな生活を余儀なくされていると、神経が麻痺するのでなく、神経が昂ぶったり、ささくれだったりする。社会に関心がありカイシャと別のところで も 参画したいという気持ちはあるが、もはや完全に身体が動かない。組織には(無自覚な組織にも結果として形成される)組織の意思というものがあって、それはその組織に属する個人の意思と必ずしも重なるものではない。それはそれでそういうものだ。だから僕は、「組織の構成員」が組織の職制を通して行動することを基本とする(それでもソレが全てではない、人間は意思があって機械とイコールではないからだ)のとは別の社会への参画の仕方を可能ならしめる条件を僕の生活の中に保障したい。今の僕は身体が外に向かわない状態だ。嫌悪し唾棄したいような異常な勤労生活の結果、そしてかつソレが常に眼の前にあるために、僕の身体は岩のように動かなくなる。身体が僕の言うことをきかない。HTMLヤク打つ時だけだ、きくのは。これはヤクだもんね。二郎さん神経科で処方されるヤクよりきくかもと僕は思ってるけど、はて、どの程度なもんか。
 僕の束の間の休みの時間は、寝転がってるかHTMLヤクを打ってるか、はたまた仕事に手を出しているか。それ以上には身体が動かないし、ましてや外に向かわない。参院選の投票日には絶対に出かけて投票するけどさ。

 人間は仕事をし、家族など愛するものとの時間を持ち、社会に、もしくは近隣の地域社会に参画する。仕事だけして、残りの二つが疎かになったら、その仕事って何なんでしょう。やっぱ、それだけならロボットか機械みたいなもんだろ。アホらし。
 ま、負けへんで。当り前や。生きているうちが花なのよ死んだらそれまでよ。 生きているうちが花なのよ。 僕は今、ライ・クーダー を聴いている。

 外出する妻が、僕の求めに応じてコーヒーを入れていってくれた。君が僕を知ってる。 君たちが僕を知ってる。 僕は君たちのそれぞれをどれだけ知ってるだろうか。ま、生きているうちが花ならば、生きてるんだから、何とかするさね。何とかなるさね。
 何とか する さね。何とかするよ、何とか、生きながらにして、当り前だ


04年 6月29日(火)   久方の二郎さん神経科

 ヤクは今週金曜まである。しかし、今日も体調わるい。明日から3日間を乗り越えるには反って金太郎飴を早いとこ一旦切ってしまって、とっとと帰ったほうがいい。もう俺は蓄積疲労、慢性疲労、どうにもならんよ。水木金で一気に進める(何を!? 進めてもどうせもっと溜まるのだ・・・)、まぁとにかく進めるため、今日はとっとと帰ろう。で、ついでだ、この機会に二郎さん神経科に寄ろう。

 前回は妻に行ってもらい、次は本人が来てくださいと言われていた。

 二郎さんはヨーロッパ型の勤労生活がいいと言う。アメリカは極端。さんざん働いて成果がもし出ればそれなりに給料が出るが、身体壊しても自己責任。あれも異常だ。労働者の中にも階級がはっきり作られてしまっている。日本の大抵の企業はダメ。厚生労働省もダメ。

 いつものヤク2種を処方してもらった。睡眠導入剤の方は、いつもと同じだが、水分なしでも服用できるものになった。まぁ便利と言えば便利だろうが、効能は変わらん。だけど夏はどうせ水分も補給した方がいいだろうしなぁ。で、俺はとにかく自分の身を守らなにゃならぬ。身ってさ、身分でも立場でもなく、まさしく身体のことです。そして、精神も守らにゃならぬ


04年 6月29日(火)   アカウンタビリティは説明責任ではない

 ニュースを録画で観てたら、国立国語研究所が外来語言い換え案ってのを発表して、その案のなかにね、アカウンタビリティ は 説明責任 ってのがあるんだと。

 バカ言うな。説明すりゃいいってもんじゃないぜ。喋ったもん&聴く耳持たないもん勝ちかよ。喋る、説明するってのは一方的でもオッケーのような語感があるんだよ、日本語の場合。

 アカウンタビリティ は絶対に 説明責任なんかじゃない。意味からすれば、説明・批判応答責任、疑義応答責任、常時批判応答責任、不審解消説明責任 ・・・ 。だからさ、とにかく 説明責任なんかじゃないんだって。そんな訳し方したら、もう意味なんか吹っ飛んじまうし、真のアカウンタビリティは日本社会に根付かないことになりかねんのよ。まったく言語オタクのバカ学者どもが。ああ、乱暴な言葉でわるかったね。とにかく、もっとまともな日本語訳をみつけるまではアカウンタビリティにしておいて、字面じゃなくて中身が根付けば難しくなくなるんだって。ま、いい訳語みつかるんなら、その方がいいかもしれんがね。とにもかくにも、説明責任は全然ダメだ。話にならん。くだらん説明してお茶を濁してる政治屋や役人はいくらでもいるじゃないか。アホくさ。言いっ放しで他人の言うことを聴かないんなら、そんなのアカウンタビリティ果たしてないんだっての。国立国語研究所の学者って何考えてんだよ、意味分かってんのかよ。俺は英語大したことなくたってアカウンタビリティの重要性ぐらい分からぁ。とにかく説明責任はダメ訳。やめときやめとき、そんな言語オタクに言語を任していいはずないだろ。真の言語学者は哲学者でもあるんだって。ノーム・チョムスキーを見よ。俺、彼の著作そのもの読んだことないけどさ(笑)。あの人、たしか元々(かどうか今資料ないけどさ、とにかく、たしか)言語学者だぜ。哲学のない言語オタクは ただのガクシャに過ぎないんだって。よーくオツム捻って考えろっての。・・・ほな!


04年 7月 3日(土)   変化は確認されていない

 今週の木曜で7月突入。突入ってことないな。淡々と7月に入った。しかし暑いね、もう。
 今週の1週間の勤務時間は、もしかしたら4月以降の週では一番短かったかもしれない。

 業務環境は最初からひどく、5月下旬から勤務する課員の数が一人減り、状況はわるくなったまま。金太郎飴のようにどこで切っても同じような作業仕事が多いが、切っても切っても短くならない。いや、直ぐつながる。直ぐ長くなる。

 だけどもう身体がもたなくなってきた。早く家に帰りたくてたまらんのに、あんまりやると帰ろうとする体力気力が足りなくなる。もっとも、先週は平日5日間のうち月火水木4日連続の終電だったし、今週はたまたまそうなったのか。よう分からん。とにかく身体がもたなくなってきた自覚はある。深夜になる前に身体がかなりきつくなる。効率が前以上にガタ落ちする。大体、そもそもチョー前近代的な長時間勤務で合理的な仕事ができるはずがない。成果なんてどこにあるのか。ま、そういうわけで変化は確認されていない。本質的な変化など、何一つない。体力が落ちてきただけだ。精神は? おおよそ変わらぬままかね。そんなの二郎さん神経科だって分からない。今週行ったがヤクはおんなじさ。今日、明日、また少しずつ仕事に手を出すよ。

 息子の野球は今日3試合も練習試合があって、応援に行った妻が帰ってきた。2勝1敗。息子の野球は軟式野球だが、1試合目には硬式のリトル・リーグの上のシニア・リーグの審判資格を持っててシニアのチームのコーチをやってるという人が観に来ていたんだと。息子の見事なバントがあって、その人に「よくあんなふうに打球をころせるね」と褒められたそうだ。監督からも「ナイス・バント」と。2試合目では守備が不出来だった場面があったらしく、監督に途中交代を命じられたようだけど、3試合目でまた先発で出て上手い守備をし、今度は監督に褒められ、「いいぞ。自信もってやれ」と激励の言葉。ヒットは全部で3、4本打ったようだ。そのうち息子が帰宅する。嬉しそうな笑顔を見ることができるだろう。
 ・・・息子が帰ってきた。ヒットは4本だったそうだ。守備も良かったんだってって訊いて「ファイン・プレーか」と言ったら、本人はにやっとしてた。頑張ってるからねぇ。シャワー浴びたと思ったら、あっという間に「素振りしてくる」と言って外に出ました。
 今日の試合のヒットの詳細は後で確認、シングル3本、二塁打1本でありました


04年 7月 3日(土)   マンハッタン・トランスファーの秋

 マントラが秋に来日する。先行予約ってやつをやってて、もう終わっちまってた。でも未だチケットはあります。今日から一般発売開始ってやつ。僕は身体的にはもっともっと寝てたいんだけど、熟睡なんてできてないが、9時ごろの目覚めの後はもう眠れず。やむを得ず身体を起こして、それから、10時ジャストにマントラのチケット3人分、インターネット予約した。

 ウドーの予約では席選ぶ余地はないんだが、今回のマントラ来日のプロモーターのハーモニージャパン株式会社って会社のチケット予約システムはなかなかよい。ちゃんと席の希望を入力するボックスがある。例えばロンドンのロイヤル・アルバート・ホールなんかも、電話で予約したって、席の希望を確認してくれるそうだ。ものを買う以上、客側にできるだけ多くのチョイスがあるのは明らかにいいサービスだ。
 僕は、3人必ず横並びの席で、あとはなるべく中央の席をお願いしますと入力しておいた。必ずしも希望通りにはならないし(まぁ普通、3人並びは大丈夫だろう)、そう書かれてもいたが、買い手に選択の可能性があるのはよいことだ。予約完了後に確認のメールが来たが、「★お席のご希望を記入いただいたお客様★ 可能な限りお客様のご希望に添ったお席をご用意致しますがご希望に添えない場合もございます。ご了承下さい。」との由。これも丁寧だ。これ以外の記載も親切で分かりやすいもの。この対応みる限りはウドーなんかよりずっとよい印象を受けるね。

 日本の秋、マントラの秋。まぁ楽しいことを考えるようにしよう。8月には夏休みも絶対に取る。誰が何を言おうがどう言おうが、家族3人の予定がある。田舎の予定もある。とにかく、楽しいことを考えることにしよう。今日は昼間マントラ聴いてたけど、今はトーキング・ヘッズのストップ・メイキング・センスのDVDをかけてます。相変わらず趣味はいいねぇオレ。まぁ趣味なんか自分だけのもんか。私的なもんが大事でんがな、当然。その先に公的なことがあるんや。明日の次の日曜は参院選や。話がトビマスな、二郎さんじゃないが。マントラがくる秋は収穫の季節。収穫といえばハーヴェスト。そんな大それたものが今年の秋にあるかっていうとそりゃぁないんだが、まぁ家族3人でマントラのコンサートに行く、そういう僕の人生の一部分は明らかに僕にとって実りを感じさせるものだ。何か明確に論理的に示せるものだけが収穫ってわけじゃない。農産物の収穫のように量を計れるものじゃない。まぁしかし、あれも量だけの問題じゃないか。とにかく生きてる意味はあるよ。僕はそうは思ってるんだ。健康、気をつけなくちゃねぇ。大丈夫さ、大丈夫に決まってる。俺はくずれたりしねぇよ。絶対に何とかなる。 何とかする。
 マントラは昔、息子が生まれる前に妻と二人で観た。前半が FENDI のファッション・ショー、後半がマントラのショー。かっこよかったね。場所は東京ベイNKホール(NKって今もあんの?)。今年の秋は東京国際フォーラム・ホールA。今回は息子も一緒。3人で行く


04年 7月 4日(日)   サダム・フセインの裁き方

 3日ほど前だったか、サダムの久しぶりの映像を見た。たしか「イラクの法廷」に出廷して裁判官から聴取を受けたんだっけ。訴追手続きを始めたとか、まぁそんなところだったな。独裁者の変わり果てた姿、と外見は見えるかもしれないが、けっこう意気軒昂だった。相手が元大統領だと言えば「現大統領だ」と応え、「罪状」が話題になると「未だ決まってもいないのに罪状はない」とか、「自分を裁く法的根拠は何だ」みたいなことを言って吠えていた。一番ケッサクは「ブッシュはアメリカ大統領選に勝つために(イラクを攻撃し・・・とも言ったかな・・・)自分を法廷に引きずり出した」みたいなことも言ったんだが、報道によれば、その部分は映像からだったか音声からだったか、とにかく検閲でカットされてしまったってこと。よくニュース聴いてなかったから細部を聴き取らなかったけど、アメリカのメディアがカットしたならお笑いジャーナリズムだが、もしもイラク国内にも向けた映像の中で、実質CPAのアメリカから主権移譲されたばかりのイラク現政権(まぁ面子からして傀儡ですね)により、つまり結局アメリカにより検閲されたんなら、それはそれで最初から化けの皮が剥がれているねってとこ。逆に言えば、主権「いただいた」ことになっているイラク現政権の検閲だったら、それはもう、自ら「私たちはアメリカの傀儡なんです」と表明しているようなもんだしな。
 一方でサダムがクウェートを「犬ども」と表現した部分はそのまま放映されて、クウェートの怒りを買っているんだと。

 クウェートって言えば、今回のサダム裁きの「罪状」(まぁサダムの主張の通り「容疑」かね)には、国内でのシーア派やクルド人虐待虐殺などの独裁政治の暴力と共に、クウェート侵略ってのが入っている。その一方で、イラン侵略・イライラ戦争は入れてないんだと。あの戦争は間違いなくホメイニ式のイスラム革命が国内に影響を与えることをおそれたサダムのイラクがイランに攻め入ったもので、イランの強力な反抗により長期戦は最後に痛み分けみたいなことになったけれども、クウェート侵攻が入って、イラン侵攻やイライラ戦争時のイラク側による化学兵器使用などが罪に問われないのは全くおかしい。あのイライラ戦争中はアメリカはサダム・フセインのイラクを支援し、軍事的にも援助していたんだ。あの戦争が法廷で係争案件になったら、サダムはアメリカの権謀術数を暴こうとするだろう。

 国際法廷でなくてイラク政権下の法廷で裁くと言えば聞こえがイイが、国際法廷でアメリカ以外の諸国が入ってくれば比較的公正になり得るが、アメリカ傀儡と言っていいようなイラク法廷なら、反ってアメリカの意向を押し込め易い。まぁ元極悪独裁者のサダムがこれから法廷で頑張れば、ある程度アメリカの横暴も白日の下に曝せるのかもしれないが、今度はメディアがきちんと報道するかが怪しい感じするな。今朝のサンプロで電卓戦略オタクの 岡崎久彦 が、自分は前から、東京裁判のような戦勝者による裁判では(それではイランとかも主張してくるし)上手くいかずイラクの法廷の方がいいと英語の論文でも書いていたからと言って、笑っちゃうのは、果ては自分の論文がアメリカに影響を与えたというニュアンスまで強弁して出していたが(田原が笑いながら「すると岡崎さんがアメリカの政策を変えさせたと」)、少なくとも現在のアメリカ傀儡下のイラク法廷ではダメだね。

 そのうち選挙が成立すれば、形式的にはアメリカ傀儡でなくイラクの民意だと言い易くなるんだろうし、正式な裁判開始はその後かもしれないが、はて、本当にその選挙ってやつの公正は守れるのか。形式的には主権はアメリカ傀儡の現イラク政権に渡した。そこでその後の初めての選挙のとき、選挙監視団とかは国際的に組織できるのか。それも、もちろんアメリカ主体の監視団ではどうにもならない。そもそも、現在のイラクで司法が独立しているのかはかなり疑問だし、してないんだとしたら(まぁしてないよな)、はて、この状勢下で、いつになったら司法は本当に独立するのか。

 僕はイラク人がイラクの元独裁者を裁くのはいいと思う。それは単純な理屈だ。しかし、そのことの本当の狙いが、アメリカの過去の汚点や策略を法廷で曝したくないというアメリカの強力な意思の下でそうなったのであって、実際、偏った法廷となるのなら、それは結局は禍根を残すことになるわけだ。国際法廷でも、アメリカが本当に手を退いていれば、ずいぶんまともな裁判が可能だと思えるけどね。そもそもサダムを裁くだけだということに誤りがあって、国連の査察が続く中、安保理の過半の賛同も取り付けられないでイラクを攻撃したアメリカ、そしてアブグレイブ刑務所内をはじめとして各地でイラク人を拷問したり虐待したりし、誤爆だか確信犯だか分からないが多くの罪無き民を殺したアメリカが、どうして国際法で裁かれないのか。こうしたことに常に付きまとう、この手のアメリカやイスラエルに絡む不公平不公正が、反米「テロ」というものを勢いづけているのは間違いない。


04年 7月 4日(日)   あるカイシャのアカウンタビリティ

 アカウンタビリティ。 僕の第一の友人は、彼のカイシャにおける課レベルで広報上メディア対応する課のガチョウをしている。そういえば、先週金曜に著名なメディアからの取材が入ったが、彼は上からの指示で、その件で取材が入った場合はもっとエライ人につなぐよう言われているそうだ。だから、彼は直接対応はしていない。ただ、月曜に訪問取材があったが、エライ人の一人が休みだったので、もっとエライ人は躊躇したようにも感じはしたが彼に「書記として同席してくれ」と言ったとの由。彼は一応は広報上メディア対応の課のガチョウだから、その場で他の人間に書記を依頼するのも不自然だったのかもしれない。で、彼は同席したんだと。一人は若い記者、もう一人は経験豊富そうな、ややベテラン記者だったと彼から聞いた。その後も電話はよくあるらしいが、対応はエライ人なので詳細は分からない。ただ、いろいろ聞こえてきたりはしている。はて、その彼はデリケートな立場にあって、第一の友人のロックと言えども、あんまりややこしいことはここでは言えんなってことだ。彼もロックもややこしい位置で息吸ってるってことかね。お二人ともややこしいことは嫌いでね、一見ややこしく見える理屈は嫌いでもないんだが、嘆息してても息は息。どうなるのか分からんよ、と言っていた。彼には何が起きているのかよく分からない。現象としては分かるが、奥行きが見えないし、先行きも見えないし、始まりも分からない。想像するのみで落ち着かないと言えば落ち着かないが、気にならないと言えば気にならない。なんだか言葉で言い表すのが容易でない状況で息吸ってるわけさ。だから、それを伝え聞いたロックとしても、このヘンにしておこう。分からんものは分からんし、知ってることは知っている。人は知っていることは知っているが、知らないことは分からない。そういうことだが、僕の第一の友人も、アカウンタビリティは意識する人間だ。分からないと気になるが、結局気にし続ける体力など彼にはないってこともある。妙なスタミナは持っているのかいないのか、しかし「常に」気にしているのには「常に」瞬発力が必要だってこと。そういう体力は彼もロックもないね。時に応じて対応する、それだけかねぇ。はて・・・


04年 7月 4日(日)   何とか起きてサンプロ観ながら日曜スタート

 もう日記2本打っちまったけど、3本目で今さらながら、今朝を振り返っておきましょう。その前だと7時前だったかにも目覚めているがその後またウトウトし、最後は10時前に起き上がる。10時から、妻が用意しておいてくれた朝飯を口にしながら、サンプロを観始める。アングロサクソンに付き従って安全を守っていけるから(そこがそもそも怪しいんだが)それで国益守ればいいって、壊れたテープのように繰り返している電卓戦略オタクの 岡崎久彦 が出てた。相変わらずお笑い、電卓使って、あなたの知っている事実「だけ」で計算して、数値計算だけで戦略を決めなさいってペーパーテストやったら点数取れそうな奴です。こういうのがどうしてメディアで重宝されるのかね。重宝どころか、あんたが好きそうな諜報だって、あんたには能力なさそうだぜ、元駐タイ大使で元駐韓大使の岡崎じいさんよ。岡崎じいさんは、自衛隊イラク派遣決定ももともと日米同盟のためだったし、撤退も日米同盟を損なわないようにやればいいのだから単純なんだってオマエのオツムの単純さを曝け出していたけど、そういう情報が流れると、駐サマワの自衛隊の現地における支持も落ちてしまいますからそれは逆説になるんですって一応は反応してた中東調査会の大野氏の方が、岡崎じいさんと比較すれば相当にマトモです。僕は彼もあんまり好きじゃないけどさ。お笑い芸人の方が活躍できそうなナントカってシンクタンクの青山だっけかな、彼もよくTV出てるけど、彼はもっとストレートに主張すればもう少しマシに聞こえたのだろうが、せっかく岡崎じいさんに反論してるのに、やたらと老人を立てちゃって、腰が退けちゃってて、めっちゃ遠慮した言い方ばかりでつまらかった。別に出戻り評論家でもないだろうに。出戻りの評論家って何だ? 堺屋太一とか? まぁあの人は評論家からじゃなくて、官僚、評論家(文筆家)、大臣、評論家って順だけどさ。あ、話逸れたわ。
 その後は各党幹事長出演、田原進行による「昼生」だったね。全国1,000万の当サイト読者の皆さん、有権者の人は来週の参院選挙の投票行こうぜ。未だ有権者でない人は、お父さんやお母さんやお姉さんやお兄さんのケツ引っぱたいてでも行かせましょう。頼むぜ。僕にはもちろん強制なんかできんけどさ。希望です、希望。

 起きてから上腕が痛い。右も左も。頭もイマイチ。肩も痛いっすね。なんかぼーっとするよ。大体こういうときが多いんだ、特に4月以降ね。身体はかなりキテるね。その前は精神の方が気になってたけど、今は妙な言い方だが精神気にする余裕があまりに不十分。身体がキテます。精神もソレナリだけどさ、そういう意味じゃ、今は相互作用までしてるかもね。
 オキョウじゃないが、とにかく生きてる意味はある。僕はそうは思ってる。それは間違いない。大丈夫、大丈夫。俺はくずれたりしない。絶対に何とかなる。 何とかする。 ・・・ほな


04年 7月 8日(木)   真夏日の平日の昼間に

 真夏日の平日の昼間に、CCRを聴きながら。 Creedence Clearwater Revival です。Rolling, Rolling, Rolling on the river ...

 一昨日は終電。昨日はどうだったかな。七夕の短冊、妻の短冊も息子の短冊も見たけど、息子は寝てたからな。まぁ早くはなかった。
 今日は午後から早退。1時ちょっと前まで仕事して退勤した。具合わるいんや。疲労困憊。まぁ半日休めば回復するやろ。回復。回復とは原状復帰。原状っていつに。今朝とかじゃなくてさ、とにかく快復したいね。今日はこれからしばらくぼーっとしてますかね。寝転がるのも暑いなぁ。熱い。身心疲れてる。とにかく休むわ。

 僕は昨日、妻が用意した短冊に書きました。3人の名を書いて、みんな健康で幸せでありますように。幸せとは何か。僕は三木清ではない。まぁね、人生は少なくとも吉幸「満」ではないが、幸せはある。それで、僕は生きている


04年 7月10日(土)   今週の健康報告

 両腕が痛い。上腕が痛い。両腕が痺れる。痺れるのは首の椎間板さんのせいだね。頭はぼーっとする。力が入らない。おまけにこの暑さ、熱さ、たまりませんな。今週も終電はあったけど、木曜は午後1時に早退。半日休んでも快復は遠く、金曜は役人の無礼な喋り方の電話を受けた後(オレは受話器を取っただけのハナシだけどね)しばーらくしてから、友人とビール。貴重な友人です。

 とにかく上腕が痛い。これが一番きついかな、この数日は。なんでHTML打ってんのかって、これは何度も書いてるようにヤクだから。ココロの方に多少の効能があるんでね。まぁ今日は休み休み過ごし、明日は作業仕事に手をつけるだろう。まぁしかし、実際モンダイ、疲れたよ。僕はいつまでこんな毎日毎週を続けるのかね。未だ先は見えないね。疲労困憊。
 しかし、粗にして野だが卑ではない。これかね。んんっ。なんだ急にってか。

 夕方、息子がバッティング・センターから帰って来た。どうだった? にこっと笑ってスタンプ・カードを見せたよ。ホームランさ。

 明日はとにかく投票には行くわ。民主共産紋次郎、そのヘンしかないな


04年 7月10日(土)   役人は役所の外で通じるか

 昨日、役人から電話。いきなり不機嫌な声で「●●さんいますかぁ」、今日は外に出てます、「■■さんは?」、やはり出てます、「いないの。二人ともいないの。じゃ、いいわ」、よろしいでしょうか、「ああ、いいよ。メモ残しといて、▽▽から電話があったってだけ」(同時にガチャンと電話切る音)。

 こいつはそもそも最初に名前を名乗らない。最後にシカタナク名を名乗る。最初から横柄で不機嫌でブッキラボウな言い回しと声。こいつはボウフラより劣る奴だ。こいつは某省の小役人。大役人にもロクな奴がいないことはパンジン(一般国民)には周知のこと。大役人が馬鹿なら小役人も馬鹿だろう。所管の団体に何か言ってくる時は大威張りだ。電話の掛け方すら基本を知らないこいつは、役所の世界の外に出たら絶対に通じない。役所の世界とはどこか。役所内と役所が所管する団体ってとこだな。省が所管する予算は元々国民の金だなんて意識もなく、自分達の金だと思っている。補助金はさしずめオコボレの恵みか。
 役所から降りてくる国民の税金で事業をやる団体はどうか。それはそれでその外の世界に出ても通じるのか。僕は一度軽々に転がって戻ってきたけどね。あれは通じる通じないとは別問題。僕はそう思ってるが、まぁ僕は電話の掛け方くらい知ってるね


04年 7月10日(土)   イスラエル、ICJにてパレスチナ分離壁「敗訴」当然の理

 これは ここを ご参照。昨年12月、国連総会がイスラエルが強行建設するパレスチナ分離壁(東エルサレムとヨルダン川西岸の占領地における分離壁)の国際法上の扱いについて勧告的意見を出すようICJ(在ハーグの国際司法裁判所)に求める決議を採択、ICJでの審理は今年2月から行なわれていた。
 新聞報道によれば、これは今月9日、「占領地での分離壁建設は違法にあたり、中止すべきだ」との勧告的意見言い渡しで決まり。「東エルサレムを含む占領地域内での壁の建設は国際法違反」との司法判断。理屈としては当り前だけどね、「市民を守る手段は国際法に合致しなければならない」として、「テロからの自衛権」を論拠にするイスラエルの主張を明確に斥けたわけです。ICJは国連総会や国連安保理に対し、違法状態を解消するための必要な措置を求めており、イスラエル側の全面敗訴。結論自体は本来は当り前の理屈だ。

 ICJの勧告的意見には法的拘束力はないが、国際的権威のある司法機関の見解として大きな影響力は持つ。国連総会はともかく、安保理で撤去勧告決議案に辿り着いても、アメリカが例によって拒否権行使するだろうし、イスラエル政府もお決まりの如く反発している。ただ、一応はイスラエル国内の司法判断にも影響はしていくものだとは思う。EU欧州委員会の報道官は、ICJの勧告的意見公表を前に、「EUは、イスラエルが分離壁を撤去するよう求め続けていく」と表明したそうです。この件、欧州は大体マトモです。まぁ昔を遡れば、現代のパレスチナ問題の根を作ったのは欧州ですがね。アメリカは依然としてダメ。ダブル・スタンダードの最たるものがアメリカの中東政策におけるイスラエルへの対処。言語道断、支離滅裂。いや、支離滅裂っていっても対イスラエル政策上は一貫しているんですがね。とにかく破廉恥極まりないアメリカであります。夕刊によれば、本件、ICJの「15人の裁判官のうち 米国人1人を除く 14人が違法判断を支持」。アメリカ人裁判官だけはICJでも闇雲イスラエル支持優先だったわけだ。


04年 7月10日(土)   日本プロ野球にジイサン跋扈の愚

 近鉄とオリックスが合併すると。我らが近鉄は吸収されるってとこかね。球団フロントのアホめ。ここへきてナベツネとツツミの出来レースが進み、もう2球団合併バナシがあるだの、こうなりゃ1リーグだのと騒いでる。みーんなジイサン連中で決めてる。コミッショナーじいさんは名目だけで実権なし、見物してるだけだ。主役(悪役)はナベツネだね。あれ、ガンだよ。野球ほどの国民的娯楽となると、職業スポーツ、ビジネスと言えども、単なるビジネスではない。公共財だよ、ある意味。ビジネスとしたって顧客はプロ野球ファン、現場は選手。ジイサンの独断だけで決めたらビジネスの王道にも外れる。外道ってわけです、ナベツネとイエスマンの取り巻きジイサンたちは。

 我が家は息子を代表に近鉄ファンなんだ。どうなるかね、日本のプロの野球は、ったく。


04年 7月11日(日)   投票

 投票しました。参院選投票。民主共産紋次郎、まぁ結局は民主に入れた。前回の衆院選挙の時もそうだったんだけどさ、選挙公報が投票所の入口前に積み上げられてるんだがアレ気に入らないね。届け出順なのか比例は第1面公明党、選挙区候補者は第1面トップは自民党、そいつらが上になるように積み上げられてるのよ。衝立でも立ててさ、選挙公報は頁ごとに切り離して全頁貼り出しときゃいいじゃん。でね、手に取って改めてお読みになりたい方は係の者にお申しつけくださいってのがいいと思うよ。
 まぁ僕は比例の広報引っ繰り返したら紋次郎の党だったんでそれを上にし、選挙区は折り畳んで下になってる第1面の下半分が民主と共産だったんでソッチを上にしてしまいましたね。へへ、文句あっか。僕が行った投票所だけ短時間それやっても未だ未だ不公平なんだからさ、このくらい当り前のことさね。
 日本の民度はタカが知れてるけど、はて結果は。速報はTVで見てね。俺は感想書かない。日曜は早いとこ寝床行くもんね、明日からまたショーモナだし。まぁ気が向いたら来週書くさね。 


04年 7月11日(日)   I WON'T BACK DOWN.

 両腕痛し、上腕痛し、マジ痛い朝起きても両腕布団にメリ込んでるかと思ったぜ、これってクビ椎間板と疲労が原因かねぇたまらんわ、両腕痺れコレはクビ椎間板だね、疲労困憊、疲労蓄積、うるさい奴らさ、見たくないその面、聞きたくないその声、ウルサイ、ウルサイ。はは、しかし僕は勤労生活するのだ。日曜の今日も自宅で作業するのさ。どこかと違ってうるさい奴らがいないだけずっとマシ。だけど僕はまた明日から作業職場に出るのさ、人が減り作業のヤマを片付けてもまた積まれ海抜は下がらないそのシゴトを相手に、ガチョウの責務もあるのか果たしているのかそもそも果たせる環境にあるのか大いなる軽々しい疑問を感じつつ、日々を乗り切らねばならない。乗り切る? まぁとにかく片付けるしかない。終わらせるものは終わらせなければならない。ときにはとにかく片付け優先、いやいつもそうするしかないのか、とにかく僕は明日また出かけるのだ。
 非合理・反合理・不合理・不正・横暴とは闘う。
 で、終わらせるものは早く終わらせる。一旦終わりにするものは早く終わりにする。早く片付けよう。どんどん片付けよう。やりかけ続きは遺憾。終わらせる、とにかく終わらせる。

 幸福は人格である。ひとが外套を脱ぎすてるようにいつでも気楽にほかの幸福は脱ぎすてることのできる者が最も幸福な人である。しかし真の幸福は、彼はこれを捨て去らないし、捨て去ることもできない。彼の幸福は彼の生命と同じように彼自身と一つのものである。この幸福をもって彼はあらゆる困難と闘うのである。幸福を武器として闘う者のみが たおれてもなお幸福である。三木清はこう語った。
 I WON'T BACK DOWN.  トム・ペティが言ってるよ。ロックは attitude が大事なんだ


04年 7月11日(日)   三塁打含む3安打

 夕方、息子が帰って来た。今日はリーグ戦公式試合。2勝。センター・オーバーの三塁打とセンター前、レフト前のヒット各1本で、3打数3安打。他はフォアボール2つとデッドボール1つ。全打席出塁。
 がんばって練習してるもんね。当たってきました。息子も嬉しそうな顔です。


04年 7月14日(水)   ECHOES

 今、僕は PINK FLOYD live at Pompeii のビデオを観ながら、このHTMLを打ってる。ポンペイの廃墟で ECHOES を演奏し歌うピンク・フロイド。1972年のピンク。僕はそれから 11年後にポンペイを訪れた。  ECHOES ... 反響、こだま、山びこ、そのまま繰り返す、同調する、同意する ・・・。

 毎日毎日、バカげたことが起きる。続く。いや増す。今週の月火水はとりわけひどい。時間の問題じゃない。しかし平日は基本的にバカげてる。それでも今週は特にひどいかもしれぬ。感じない人が多い。上だけでなく横にも。下にも? 下ってなんだ? そんなものはない。みんなでもない。

 ECHOES ... 反響する。僕は僕自身の考えに同調できる。同意する。僕は僕を失わない。もちろん。YES.


04年 7月15日(木)  晩飯を本当の晩に食らう

 体調不良、疲労困憊。6時前に職場出る。痛快だが疲労困憊は変らず。疲労拾う。落雷により電車遅れるも7時半帰宅。息子の学校での詩作鑑賞。絵付き。ハッキリ言って良かですか。詩心も絵心も有り。詩人である。絵描きである。芸術は爆発であり静寂である。ええぞ。