冬の霞みがかった空から


時よ、時よ、時よ
僕はどうなってしまったのか思い知る
自分の可能性を探し廻っていたのに
僕はどうやら気難しい奴だったのさ
辺りを見てみれば
木の葉は茶色に
そして空は冬の霞みがかった陰に
蔽われている

救世軍の楽隊を聴いてみようぜ
河岸をマーチする救世軍のバンド …
きっとうまくいくさ
君が考えてたよりうまくいくよ

さぁ杯を持っていきなよ
辺りを見渡せば
木の葉は茶色に
そして空は冬の霞みがかった陰に
蔽われているけれど

希望を持ち続けることだ、友よ
言うのは易しいことと思うだろう
消えてしまったように見えたとしても
ただ無邪気に思い込むのさ
もう一度築くことが出来るはずだってね
見てごらん
草は生い茂り
田畑には実りの色が
そして人生の春がやってくるのさ

季節は景色とともに移ろい
時をタペストリーに織り込んでいく
立ちどまって僕を思い出してくれるかい?
気が向いた時でいいんだよ
おかしなことに僕の記憶はとびとびになる
未発表の詩の原稿に目を通していると …

ライム入りのウォッカを飲みながら
僕は辺りを見まわす
木の葉は茶色になり
そして今は 空は冬の霞みがかった陰に
蔽われている

辺りを見渡せば
木の葉は茶色に変わり
地面にはところどころに積もる雪

辺りを見渡せば
木の葉は茶色に変わり
大地には雪が斑模様を作ってる

辺りを見渡せば
木の葉は茶色に変わり
地面にはところどころに積もる雪

   (いつか冬は終わり春が来る)