偏執病ブルーズ


僕にもいわゆる友達ってのは何人かいるんです
彼らは面と向き合えば僕に笑いかけてきます
だけど僕が背中を見せたものなら
平気で僕をだまそうとする奴らなんです
そうさ、そういう奴らなんです
オーノーノー、オーノーノー
僕が知りたいのはたった一つだけ
君はどっちの味方なの?

ジョン・F・ケネディ空港に着くと
僕の心臓はバクバクし始めます
何故って僕はわかってるからです
あの税関の男、奴は僕を
あそこの小さな部屋に連れて行くんです
オーノーノー、オーノーノー
僕が知りたいのはたった一つだけ
君はどっちの味方なの?
君は誰の味方なの?

僕は偏執病ブルーズに取り付かれてしまいました
ニューヨーク・シティーをうろついている間にです
ここでは人は5セント貨のために君を殴り飛ばすし
もう10セントのためなら刺し殺しもするんです
とにかく君がどうやったって
ニューヨーク・シティーでは失うことばかり
オー、僕はきわどいところで逃げ出したんです
そう、でなけりゃ危ないところでした

前にチャイナ・タウンに行った時なんて
僕はリンさんのチャーハンを食べてたんだけど
たまたまちょっと目を離して
さぁまた食べようと思ったらびっくり
僕のチャーハンはもう消えていたんです
オーノーノー、オーノーノー
僕が知りたいのはたった一つだけ
君はどっちの味方なの? 誰の味方なの?

僕が知りたいのはたった一つだけなんです
誰の味方? 誰の味方? 誰の味方?